オフィス街

街頭演説をしない都心の選挙活動に思う事

central tokyo election

筆者は、昼と夜の人口差が非常に大きい区に、長年住んでいます。

以前、区議会議員選挙があった時、以前住んでいたマンション前で、立候補者とお話をする機会がありました。

感じたのは、都心で、選挙活動をするのは結構大変であるという事です。

本記事では、都心での選挙活動の様子を踏まえて、都市の住民について、考察したいと思います。

 

 

. 都心における選挙活動

区議会議員選挙の期間中、マンション前で、選挙の立候補者と思われる人を、頻繁に、見かけました。

中年の男性が、スーツ姿で、肩に本人の名前入りのタスキをかけています。

まるで、マンションから出てくる人を待ち伏せしているような感じです。

 

案の定、マンションに入る人、マンションから出て行く人、一人ひとりに、話しかけています。

私も例に漏れず、マンション前で、選挙立候補者に、話しかけられました。

 

私は、見ず知らずの怪しい人から個人情報を尋ねられたら、さすがに答えませんが、一応、スーツ姿で選挙に立候補する人だったので、身元ははっきりしている人だろうと踏んで、一応、質問には答えました。

 

立候補者
立候補者
失礼ですが、君は、このマンションに住んでいる方ですか?
私
はい、ここに住んでいます。
立候補者
立候補者
本当に、ここに住んでいますか?
私
・・はい、なんですか?
立候補者
立候補者
住民票は、この住所に移してありますか?

 

このマンションに住んでいる = 立候補者が選挙に出る区の有権者

となるので、兎に角、しつこく、この区に住んでいるのかを、しつこく確認されました。

 

今思うと、「本当にここに住んでいるのか?」って、結構失礼な言い方ですね。

考え過ぎかもしれませんが、「お前のような奴が、この区に住めるとは思えないんだけど・・」という本音が行間に隠れているような感じさえします。

私
はい、もちろん、住民票、移しています。住所は、このマンションのある番地です。

そこで、ようやく立候補者が、にこりと笑みを浮かべました。

立候補者
立候補者
区議会議員選挙に立候補します。〇〇です。ぜひ、一票をお願いします。

 

. 都心に人はいない?

選挙に立候補される方が、マンション前で待ち、住人一人ひとりに、話しをかけている。

私は、非常に、効率が悪い行為だと感じました。

 

別の日、外出をするのに、マンションのエントランスに出ると、今度は、別の立候補者が、建物外に、立っていました。

そして、同様に、このマンションに住んでいるのかを聞かれ、私が区の住民であることが分かると、是非、一票を!とお願いされました。

 

その際、私は、ふと、

私
マンション前に立って、一人ひとりに、話しかけるのって、効率悪くないですか?

と話を切り出しました。

 

この時に住んでいたマンションから少し歩けば、ターミナル駅があります。

この駅は、都内はもちろん、千葉、埼玉、神奈川からも電車が乗り入れています。

 

私
すぐそこの駅前で、演説をした方が、効率が良くないですか?人がいっぱいいますよ

私がそう勧めると、この立候補者は、ぽかんとした顔をしました。

何と言うか、私が言っている事が理解できていないようでした。

 

私は、もう一度、すぐ近くの駅前で、演説したら如何ですか、と言いました。

すると、この立候補者は、ようやく理解ができたようで、

立候補者
立候補者
あの駅から出てくる人達は、みんな、この街と関係のない人達なんですよ

と答えました。

 

駅にいる群衆は、関係の無い人達・・

あれだけの人がいるのに、誰も存在していないという事

では、この街にやってくる、あの群衆は、一体何者なのでしょうか

 

この立候補者が言った事は、都心やオフィス街の本質を表しているのかもしれません。

officegai nobody
どうして都心のオフィス街には人がいないのか私は、都心のオフィス街に住んでいます。 フリーランスになる少し前から移り住み、数回、賃貸契約を更新しています。 実際...

 

. 立候補者とのトラブルを見た

マンション前で、選挙の立候補者が立っている光景は、一日のみならず数日ありました。

或る候補者が立っていると思いきや、別の日は、また他の候補者が立っている・・という具合です。

その都度、話しかけられました。

 

或る日、エントランスに下りると、タスキをぶら下げた立候補者と中年の男性、そして、マンションの管理人の三者が、寄り合っていました。

中年男が、立候補者に対して、罵詈雑言を浴びせ、マンションの管理人が、それをなだめるという構図でした。

 

私は、てっきり、この中年男が、立候補者が所属する政党に対して不満を抱いていたがゆえに、この立候補者に罵声を浴びせているものだと解釈していました。

しかし、後ほど、マンションの管理人に、事の顛末を聞くと、全容は異なっていました。

 

この立候補者、いつものように、マンションから出てくる人に、「このマンションの住人なのか」「この区に住んでいるのか」と聞いて回っていたとのことです。

立候補者は、この中年男にも、同様に、「このマンションに住んでいるのか」と確認をしました。

この中年男は、立候補者に、「いいえ、このマンションには住んでいません。知り合いの家に遊びに来ました。私は、埼玉に住んでいます」と回答したら・・

(中年男の主観ですが、)この立候補者から、この区に住んでいない人間に、用は無いという態度を取られたらしいのです。

この立候補者の態度によって、自分が埼玉に住んでいる事をバカにされたように感じたらしいのです。

途端に、この埼玉中年男が、激昂・・との事でした。

(ちなみに、マンションの管理人の人は、立候補者がマンション前に立つ事に関しては、マンションの敷地内に入っていないという理由で黙認していたらしいです。)

 

. まとめ

 

要点整理

・都心で選挙活動を行う立候補は、有権者(=住民)を見つけるのに、苦労されているようだった

・都心には、多くの人がいるが、実際、そのほとんどが、街と関係の無い人達である

 

都心で有権者を探すという行為は、多くの蜃気楼のような群衆に惑わされずに、地道に個人に訴えかける事こそが要諦なのかもしれません。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩