先日、渋谷のIT企業で働いている人と話す機会がありました。
その人は、20代後半くらいの男性です。
私から見て一回りほど、若いです。
IT企業が、ブラックと言われていたのは、一昔前のこと、今のIT企業は、非常に働きやすくなっている
という話を聞きました。
現代のIT企業が働きやすい理由
この20代後半の御方に限らず、よく耳にする意見では、
- ほぼ定時帰りで、残業がない
- 人間関係の煩わしさがない
- 仕事人間がいない(プライベート大事)
などがあります。
そもそも、本当に働きやすい?
でも、これを受けて、正直なところ、大して昔と変わっていないのでは・・と思ってしまいました。
働きやすいという主張を受けて、とても働きやすそうとは、思えません。
なぜなら、働きやすいと言って挙げた理由は、どれも、当たり前のことでしかないからです。
当たり前のことを挙げて、こんなに凄いんだよと言われても、正直、首を傾げざるを得ません。
では、なぜ働きやすいという話になるのでしょうか?
それは、下記の理由からです。
- ブラック企業との比較による相対性
- 自分の人生を肯定させる為
ブラック企業との比較による相対性
働きやすさを考える際の、比較対象がブラック企業だからです。
(ブラック企業と比べると)働きやすい、と言うロジックに過ぎません。
自分の人生を肯定させる為
誰もが、ブラック企業に勤めて時間とお金を搾取され続ける人生を送りたいとは、思いません。
給料の悪い企業よりも、給料のいい企業
働きづらい企業よりも、働きやすい企業
で、働きたいと思っております。
誰もが、否定の人生を送りたいはずがありません。
肯定した人生を送りたいのです。
それが、働きやすいというロジックを生み出している部分もあります。
おわりに
私が働きやすいという主張される方に対して懐疑的な視線を向けたのには、次の理由が発端です。
それは、「働きやすい」と主張していた方が、突然、うつ病を発症したからです。
当然、その「働きやすい」とされていた会社も、退職してしまいました。
巷で、働きやすいと主張する人の箇条書き的な表面上の意見をそのまま鵜呑みにしても、本質には辿り着かない、そんな思いを抱きました。