フリーランスのエンジニアをやってます。
色々な開発案件で、リモートワークをやっていると、時々、文章を読めない人と出会います。
twitterなら、流して終わりですが、ビジネスチャットでは、そうはいきません。
そして、厄介なことに、文章を読めない人は、キレやすい傾向にあります。
リモートワークにおいて、文章を読めない人とどのように付き合っていくべきか…
考察します。
文章を読めない人の特徴
文章を読めない人には、共通して、以下の特徴があります。
- チャットが長文
- 即時返信
- 冗長なPOSTが多い
- 対面での会話を求める
- キレやすい
文章を読めない人は、一回のPOSTで、かなりの長文を送ってきます。
一方でこちらがメッセージを送ると、slackであれば「入力しています…」の表示が出現し、間髪入れず、返信が戻ってきます。
長文に、即時返信。
一見、これだけでは、何も問題ありません。
むしろ、仕事が出来る人と思われそうです。
でも、当人は文章を読めていないので、こちらに送られてくる文章は、的外れのとんちんかんな内容です。
実は、文章を読めない人とは、自己評価が周囲の評価よりも高い人が多いです。
それは、プライドが高い人でもあります。
仕事が出来ると思い込んでいるプライドの高い人に、間違いを指摘したら…微妙な空気になりますよね。
文章を読めない人に対して、間違いを指摘したら、突然、キレる人も少なくありません。
この文章を読めない人については、slackやchatwork、lineworksなどの、ビジネスチャットを常時使っている開発現場としては、結構、厄介な問題なのです。
【体験談】文章が読めない理由
多くのプロジェクトメンバーとのチャットが噛み合わず、プロジェクトに支障を来たすエンジニアがいました。
文章が読めないエンジニアに「なぜ、きちんと理解できないのか?」を聞いたことがあります。(もちろん、柔らかい言い方でお聞きしました)
すると、以下の原因が分かりました。
- 即時返信しなければ…と焦る
- 実は、文章を読んでいない
- 文章全体を眺めているだけ
- 文章の一部分だけを読んで、なんとなくの自分の解釈でインプットをしている
- そのなんとなくの解釈をもとに、アウトプット(送信)している
- 結果、齟齬が生まれる
このように、文章が読めない原因を整理すると、前述の長文や即時返信の特徴も納得できますね。
読めない、のではなく、そもそも、読んでいない、という言い方が正しそうです。
以前、参画した開発プロジェクトでは、東大卒で、文章が読めない人がいました。
なんで、文章読めないのに、東大出てるんだ、と思うかもしれませんが、文章が理解できないのではなく、そもそも、文章を読んでいない、見落としているだけに過ぎないようです。
SNSの隆盛によって、テキストの文章をじっくり読んで考える機会が減り、文章全体を眺めただけのなんとなくの解釈で、コミュニケーションを処理するようになった結果ではないでしょうか。
「文章が読めない人」と聞くと、勉強ができない人を想像するかもしれません。
だけど、文章が読めないことは、勉強ができない事や学歴などと、あまり、関係が無いようです。
障害でもないですし、文面を見ていないので、頭に入らないだけに過ぎません。
文章が読める人になるのは簡単
文章が読めないのは、理解力の不足よりも、単純に、文章を読んでいないことが大半です。
以下のように対応する事で、改善されるでしょう。
・チャットが長文 → 短文に複数回に分けて送信
・即時返信 → 一度、送信ボタンを押す指を止めて、文章を先頭から読み直してから送る
・対面or通話での会話を求める → 不要
文章を読めない人との関わり方
とは言っても、文章が読めない人に改善を促すのは、一筋縄にはいかないでしょう。
前述の通り、仕事が出来ると思い込んでいる人が多く、「文章をきちんと読めていますか?」なんて、聞こうものなら、仕事上の人間関係が崩れてしまう恐れも孕んでいます。
以前参画した開発プロジェクトでは、文章を読めていないメンバーに、別のメンバーが改善を促したところ、そのメンバーはブチ切れられました。
文章を読めない人は、このようにキレる人が多い印象が強いです。
それを踏まえると、以下のような対応をするとよいでしょう。
- 直接的に指摘すると角が立つので、上司などに伝えて間接的に伝えてもらう
- それでも、難しいようなら、仕事上の表面的なコミュニケーションのみ行う。余計なコミュニケーションを取らない
文章が読めない人がいる開発現場では、周りの努力によってコミュニケーションの齟齬が補正されます。
つまり、プロジェクトの負担やリスクが増えることを意味します。
角が立たないように改善を促しつつ、それでもダメなら、近寄らないに越したことはないでしょうね。