転職サイトで、IT系のカテゴリをを開けば、「常駐」という単語や勤務地がぼやかされている求人が目にとまります。
これらは、SES企業の求人です。
SES企業は、正社員を進んで募集しています。
業務委託では、いついなくなるか分かりません。
正社員ならば、企業で、エンジニアを拘束することが叶います。
無期限で、安く働かせて、多額のピンハネをすることができる、正社員のSESエンジニアは、SES企業にとって貴重なのです。
かといって、
求職者側のエンジニアからすれば、SES企業に入社する為の、いわゆる、志望動機は何かと考えると、全く、思いつかないのです。
「俺は、どうしても、このSES企業に入社したいんだ!」
という人は、奇特な人でしょう。
そんな人は、まず、いません。
なぜなら、SES企業は、どの会社も同じだからです。
SES業界において、A社に入ろうが、B社、C社に入社しようが、エンジニアにとって、変わりはありません。
だから、どうしてもA社に入社したいと考える理由は、無いのです。
SES企業への入社理由は無いので、求職者であるエンジニアは、当たり障りのない、入社の志望動機を語ることになります。
恐らく、大手企業では、不採用になるであろう、志望動機のレベルです。
そんなテキトーな志望動機でも、SES企業なら、採用されます。
SES企業は、誰でも入社できるからであり、むしろ、SES企業側から、当社に入ってくださいと頭を下げてくる勢いです。
そうすると、どうなるでしょうか。
仕事に対する意欲が低かったりモチベーションのないエンジニアが集まる事になります。
SES界隈に、能力の低いエンジニアが集まるのは必然です。
SES企業側は、
「我が社では、上流工程に挑戦できます」
「エンジニアの希望をききます」
「エンジニアへのフォローが充実している」
など、自社独自の特色を出そうとしてきますが、
結局のところ、
クライアントから出てきた案件をエンジニアに割り当てる以外に取りうる方法がないのです。そこには、エンジニアの希望も、上流工程への挑戦も関係がありません。
エンジニアとして、スキルアップをして、自分の市場価値を高めていきたいと思っているならば、SESではないIT系の企業に入社すべきでしょう。
そもそもが、SESは、ITではありませんので・・