フリーランスのエンジニアをやってます。
そして、秋葉原に住んでいます。
住所は、電気街のある外神田。最寄駅は、JRの秋葉原駅です。
なので、一応、秋葉原在住を名乗っても差し支えないと考えております。
現住所に住む前は、秋葉原駅の昭和通り側に住んでいました。
こちらも、最寄駅は、秋葉原駅でした。
昭和通り側時代と外神田時代を合わせて、
秋葉原に住んで、10年になります。
実際、秋葉原に住んでみた筆者が、秋葉原に住むメリットや住環境、賃貸事情について、本音で書いてみようと思います。
「そうだ!秋葉原に住もう」
と考えて、地図を広げた時、
秋葉原駅を中心にした徒歩圏、つまり、最寄りが秋葉原になるエリアは、以下の3エリアに大別されます。
1. 秋葉原電気街(外神田エリア)
2. 昭和通り側/千代田区(神田佐久間町や岩本町等エリア)
3. 昭和通り側/台東区(台東区エリア)
ひとつずつ見ていきましょう。
目次
秋葉原周辺の居住エリア
1. 秋葉原電気街(外神田エリア)
秋葉原電気街があるのは、外神田という住所のエリアです。
自宅から一歩外に出ると、電気街!
いわゆる、秋葉原と言って、誰しもが思い浮かべるのは、このエリアでしょう。
一番、秋葉原に住んでいると実感できるのが、このエリアです。
ちなみに、この外神田エリアにも、賃貸物件は、存在しています。
但し、賃貸向けの物件数が非常に少ない事が、家探しを困難にしています。
例えば、SUUMOやHOMES等の賃貸情報サイトで、“外神田“というエリアで検索を掛けたとしても、あまり多くの物件が出てきません。
したがって、空き物件が出ても、すぐに埋まってしまうのが現状なのです。
家賃相場も、東京都のその他エリアと比較しても、高い方です。
東京の住みたい街の上位は、恵比寿や中目黒などが有名です。
港区は、言わずと知れて、家賃相場は、高額です。
秋葉原(外神田)の家賃相場は、それと同等と考えて差し支えありません。
秋葉原(外神田)は、山手線内で、且つ、人気エリアである事。
そして、当エリアの物件数が非常に少ない点が、家賃が高額である要因になっているようです。
2. 昭和通り側/千代田区(神田佐久間町や神田和泉町、岩本町等エリア)
秋葉原駅は、千代田区に位置しています。
秋葉原駅の昭和通り口を出ると、住所は、神田を冠称とする地区になります。
神田佐久間町、神田和泉町、そして、岩本町あたりの地区が、秋葉原駅の徒歩圏に当ります。
神田佐久間町にいたっては、秋葉原駅の昭和通り口改札まで、徒歩2〜3分の賃貸物件も、あります。
ちなみに、昭和通り側は、電気街(外神田)に比べて、賃貸の物件数が多めです。
そして、昭和通り側の家賃相場は、電気街(外神田)よりも、安めです。
昭和通り側から少しズレますが、神田須田町も、秋葉原駅の徒歩圏で物件が多く存在しています。(但し、この辺では、神田駅が最寄りになる物件も出てきます)
3. 昭和通り側(台東区エリア)
秋葉原駅から北東に歩を進めると、住所は、台東区に変わります。
駅から徒歩5~10分程度です。徒歩圏内なので、もちろん、秋葉原駅を最寄駅として利用可能です。
神田佐久間町や神田和泉町、岩本町同様、昭和通り側は住んでいて、あまり秋葉原(=電気街)感は、ありません。
秋葉原周辺のスーパーマーケット
秋葉原駅周辺に、スーパーマーケットはあるの?と思われがちですが、
秋葉原駅周辺には、意外と、多くのスーパーがあります。
末広町駅から蔵前橋通りを神田明神方面に進み、妻恋坂交差点の近くには、ピーコックストアがあります。
淡路町方面に向かう途中にある、神田郵便局と通りを挟んだ向かい側には、オリンピック。
末広町の近くのJRの高架下には、肉のハナマサもあります。
昭和通り側には、ライフという、駐車場完備の大きめのスーパーがあります。
この辺のスーパーで、野菜や精肉、鮮魚などの食料品を購入することができるので、自炊も問題ありません。
そして、中央通りには、ドンキホーテ。秋葉原駅周辺には、マツモトキヨシやウェルシアなどのドラッグストアも存在しています。
秋葉原在住を想像すると、
スーパーがなくて、外食ばかりになるのでは・・
日用品を買うのに、遠出をしなくてはいけないのでは・・
と考えがちですが、意外と、徒歩圏内で食品や日用品、薬品が手に入るのです。
UDXの一階には、福島屋というスーパーが入っています。
数年前この場所には、ワイズマートという一般的なスーパーが入っていましたが、福島屋は少し高級なスーパーなので、価格は安くはない印象です。
すぐ近くのJR高架下には、CHABARA(ちゃばら)という日本全国、ふるさとの食材を販売しているお店もあります。
普通のスーパーで見かけない、ローカル色の強い、珍しい食材が多く、その多様さに、商品を見ているだけでも、結構楽しめます。
電気街と昭和通り(周辺)の生活環境の違い
筆者は、現在、外神田に住んでいますが、以前は、昭和通り側に、結構長い期間住んでいました。
ニッチな話ですが、
昭和通り側と電気街の生活環境の違いを、痛感しています。
秋葉原によく来られる方からすれば、
昭和通り側に住んでも、電気街側に住んでも、いずれも歩いてすぐの距離なので、それほど、違いは無いだろう、と思われるかもしれません。
はっきり言います。
昭和通り側と電気街の住環境は、全然、違います!
電気街側の住感覚
前述の通りですが、秋葉原に住んでいると、自他共に認めても差し支えないでしょう。
家を一歩出ると、そこは電気街で、秋葉原に住んでいると強く感じられます。
電気街が自分の庭になったような感覚が得られます。
秋葉原に住むなら、この外神田エリアをオススメします。
秋葉原昭和通り側の住感覚
昭和通り側は、オフィス街としての印象が色濃くあります。
昭和通り側の、秋葉原駅から徒歩5分圏内に、多くの賃貸物件が存在しています。
物件は、事業用と住居用が混在しています。
秋葉原駅の昭和通り側に住んでみて、感じた点を正直申し上げると、
昭和通り側は、「秋葉原=電気街」に住んでいるという感覚は抱きにくいです。
徒歩5分〜10分くらいで電気街なのですが、昭和通り側で普通に生活するうえで、目的がない限り、あまり電気街には行かないからです。
もちろん、電気街側に住むと反対に、わざわざ昭和通り側に行く事は少なくなります。
秋葉原の昭和通り側は、オフィス街に住んでいるという感覚が強く感じられます。
昼は街にサラリーマンが溢れかえりますが、夜になるとそれらの姿が一斉に消えて無くなくなる、そんな不思議な感覚が味わえます。
秋葉原に住むのが難しい理由
秋葉原に住む事が難しい原因は、以下の2点に収斂されると考えています。
・外神田エリアに住居用の物件数が少ない
・家賃が高い
秋葉原といって、誰もが思い浮かべる街やイメージは、秋葉原電気街です。
秋葉原電気街は、外神田という住所にあります。
秋葉原電気街(外神田)は、人気エリアで、都心部に位置します。山手線の内側でもあり利便性も高いです。
人気エリアで利便性が極めて高い。当然、家賃も高くなります。
おまけに、外神田エリアは、住居用の物件の数が、非常に少ないのです。
この外神田エリアに住居用物件の数が少ない事情が、外神田エリアの賃貸物件の家賃の高騰に拍車をかけています。
外神田エリアに比べると、昭和通り側である、神田佐久間町や岩本町、台東区エリアの方が、比較的、物件数は多いです。
家賃は、千代田区よりも、台東区の方が安いです。
家賃相場別に並べると、
昭和通り側(台東区) < 昭和通り側(千代田区) < 外神田エリア
という順になります。
(右に行くにつれ、家賃は、高額になります)
予算が第一条件で、秋葉原周辺に、とにかく安く住みたいというならば、昭和通り側、特に台東区エリアの物件を探す事をオススメします。
秋葉原エリアで賃貸物件を借りる方法
賃貸物件サイトには、多くの物件情報が掲載されています。
実は、外神田エリア(秋葉原電気街)は、SUUMOやHOMES、at homeなどで、賃貸物件を探しても、なかなか、成約まで至りません。
秋葉原界隈の物件を探すにあたって、秋葉原エリアの賃貸事情について、不動産会社の営業からお聞きした事があります。
私は、人気物件は、賃貸サイトに掲載された瞬間に、すぐに申し込みが入ってしまうのだろう、と思っていましたが、
秋葉原エリアの賃貸物件は、賃貸サイトに掲載される前に決まってしまう場合も、少なくないようです。
当然、賃貸サイトでは、現在、掲載している物件が、必ずしも、募集中の物件とは限りません。
既に募集が終了しているにも関わらず、ずっと入居者募集中の物件として掲載し続けている賃貸サイトがあるのは、よく耳にする話です。
私も、お目当ての物件の空きを待ち、日々、賃貸サイトに張り付いていて、ようやく、空き物件が掲載されても、既に申し込みがあります。。
と断られたことは何度か経験しています。
こういった賃貸サイトで、お目当の物件の掲載をひたすら待つというやり方をしても、空振りし、時間の無駄となるケースが少なからずあることを学びました。
では、どうすればいいか?
秋葉原エリアに強い不動産会社と繋がりを持つ事をオススメします。
不動産会社と知り合いになると、営業の方が、お目当の物件が賃貸サイトに掲載される前に教えてくれる場合があります。
それは、賃貸サイトに物件が掲載される前に、不動産会社と付き合いのある顧客に対して、新着物件情報を開示してしまうという裏側があります。
つまり、賃貸の空きが発生したその瞬間から、物件の取り合いが始まります。
なかには、物件の内見をせずに、契約を決めてしまう方もいると聞きます。
事前に、希望エリアや予算(初期費用)等の条件を伝えておくとよいでしょう。
ここで重要なのが、なるべく条件を絞り込んでおくことです。
そして、絶対に譲れない条件を決めておいた方がいいでしょう。
でないと、秋葉原エリアを希望していても、(秋葉原から近いという理由で)総武線沿線である錦糸町や、ひいては市川や船橋あたりまで、紹介される可能性があるからです。
秋葉原に住みたいと望んでいるけど、実際、条件外の物件ばかりを紹介されるのは、時間の無駄です。
(秋葉原在住と名乗りつつも、実際は、錦糸町に住んでいるという方と出会ったこともあります。)
不動産会社の営業は、成約を取ることが業務なので、致し方ありませんが、絶対に秋葉原に住みたいならば、希望条件は狭く、絶対に譲らない条件を決めておく事が要諦です。
ちなみに、私も、現在住んでいる部屋は内見せずに決めました。
以前、同建物の別部屋は内見できていたので、他の部屋も同じ構造だろうと分かっていたので、空きが出たという連絡を受けた瞬間に契約を決定しました。
EC時代に秋葉原に住むメリットとは
Amazonやヨドバシなどで、手軽に、欲しい商品が見つかり、ボタン一つで、その商品を買うことができる今の時代において、どうしても、秋葉原に行かなければ手に入らないものはあるのでしょうか?
それは、秋葉原に住むメリットはあるのか?という問いに繋がっていきます。
そういった論点で問われれば、秋葉原に住むメリットはない、という回答にならざるを得ないでしょう。
しかし、この論点の背景には、インターネット時代の以前や過渡期の秋葉原への憧憬が、透けて見えるのです。
簡単に言えば、昔はよかったという意見です。
私は、この懐古主義的な視座を、否定的に思っています。
たとえば、
「駅前にバスケットコートがあった頃の秋葉原がよかったなあ(それに比べて今は・・)」
という人に、
「いや、青果市場があった頃の方がよかったよ」
と応じれば、どういう反応が返ってくるのかなと思う時があります。
もしかしたら、バスケットコートが青果市場を「老人」と決めつけるかもしれません。
でも、「今」からすれば、どちらも似たようなものなんですよね。
神田明神をはじめ、秋葉原や神田界隈は、時代の流れのなかで、積極的に、新しいものを受け入れていく土壌があるような感じがあります。
現代日本の都市や街は、画一的で、どこを見渡しても、同じような様相を呈しています。
これらは、チェーン店の拡充や自治体の政策などの帰結ですが、
この日本の画一的な日本の都市の中で、秋葉原は、数少ないユニーク性を残した街です。
秋葉原界隈に住む前まで、秋葉原は訪れる街でした。
それから、10年、秋葉原界隈に住んでみて、感じたのは、
「訪れる」のと、「住む」のでは、街に対する見え方が大きく異なるということです。
今現在は、賃貸住みですが、いい物件があれば、この外神田界隈でマンションを購入したいと考えています。
秋葉原が好きな方は、ぜひ、秋葉原に住んでみることをオススメします。