SES・派遣

【エンジニア】カジュアル面談が時間の無駄でメリットない理由を考察

画面ごしのリモート面談を終えた後、

モヤモヤした経験、ありませんか?

 

はい、私は、よくあります。

 

モヤモヤの正体は、

「この面談、受ける必要なくね…」

という後悔です。

貴重な時間を浪費して、代わりに、ストレスを得る。

何のメリットもありません。

 

当記事では、エンジニアにとって、受ける必要のない面談とそれの問題を洗い出し、それらをいかに回避すべきかについて考察します。

 

必要ない面談

始まって3分で、嗚呼、受けなきゃよかった

と肩を落とす面談の特徴は、以下のものです。

無駄な面談
  • カジュアル面談

  • 仲介会社との面談

  • 単価NG案件(客先面談)

 

1.カジュアル面談

カジュアル面談のメリットとデメリットは、次の通りです。

メリット

面接の敷居が下がるので、

・【応募者】にとって、応募しやすい

・【企業】にとって、応募者が増える(=より質の高い人材に出会える)

聞こえはいいですが、

しかし、これらのメリットはデメリットに相殺されます

デメリット

① 面接の敷居が下がるので、

・【応募者】にとって、応募しやすい

通常面談よりも、不要な面談が増える。面談回数が増える(=時間の浪費)

 

・【企業】にとって、応募者が増える

相対的に真剣な応募者が減る

 

【応募者・企業】緊張感がない。罪悪感なく、面談を遅刻したり(されたり)、よく分からない世間話で終わる時がある

【応募者】通常面接よりも、選考が不透明になりがち

【企業】恨まれる。悪い評価や口コミを書かれる

 

面談回数が増える

選考に、カジュアル面談が含まれると、採用決定まで、面談回数が多くなります。

1回のカジュアル面談で、採用が決まるのはほぼありません。

 

とりあえず、カジュアル面談をやって、次に、もう少しフォーマルな面談を、という流れが一般的です。

そうなると、カジュアル面談って、何の為にあるのか…と思いますよね。

あってもなくてもいい面談は、時間の無駄ですから、最初からフォーマルな面談をやってくれた方がいいに決まっています。

私は、これまで受けたカジュアル面談の多くは、不要だったと思っています。

 

企業側の視点では、面談の敷居が下がるので、多くの応募者を集められると思われております。

確かに、応募者は増えるかもしれませんが、実際は、真剣な応募者の相対的な減少と前述した通り、意味のない面談による時間の浪費で、メリットよりもデメリットの方が大きくなります。

 

緊張感のない雰囲気(遅刻に世間話)

カジュアル面談が、リモートで、開かれると、高確率で、参加者の誰かが遅れてやって来ます。

しかも、遅刻をしておきながら、特に謝罪もありません。

これは、カジュアル面談という場が、弛緩した雰囲気だからです。

いざ、面談が始まっても、世間話のような、何だかよく分からない話に終始して、気づいたら、面談が終了していた、なんてこともあります。

応募者、企業、ともに、消化不良です。

 

不透明な選考基準と企業への悪評

面談で、世間話をしただけだった。

このように、応募者、企業ともに、相手を評価できない状態で、選考が行われるわけですから、まともな選考になるはずがありません。

 

カジュアル面談で話が盛り上がる → だけど、不採用 → 理由は不明

 

応募者は、どうして?となりますよね。

意味不明の選考に感じられるからです。

それは同時に、不誠実な企業と認識されます。

今では、Google口コミ評価やSNSなど、企業を評価するツールは豊富にあります。

圧迫面接は論外ですが、このような、おかしな面談や選考をやっている企業は、Google口コミ評価やSNSで、低評価をつけられることになります。

 

【経験談】3次のカジュアルを受けてみて

経験談として、

私は、3次のカジュアル面談まで行ったことがあります。

1次も、2次も、3次も、ほとんど、世間話でした。

この会社、明確な選考フローがなく、人事、エンジニア、役職者とカジュアル面談をしながら、「いいポジションないかな」と探っている感じでした。

しかし、応募者側からすると、面談で拘束されるので、時間の無駄です。

選考の結末が見えなかったので、3次のカジュアル面談の時に、辞退させていただきました。

 

カジュアル面談は、応募者と企業、双方にとってデメリットしかありません。

 

2.仲介会社との面談

エンジニアは、心当たりがあると思いますが、

仲介会社との面談は、意味がないです。

 

仲介会社側からすれば、応募者の素性や人となりを見る目的のようで、面談自体は、杓子定規のやり取りに終始します。

内容は、メールやWeb上で完結できるようなものです。

選考はありません。

(よっぽど問題がある人物なら落とされるかもしれませんが、確率は低いです)

わざわざ、電話やzoomなどで、一つひとつ確認をするので、エンジニアにとっては、なくてもいい面談です。

 

とはいっても、なぜか、仲介会社は、このマニュアル的なやり取りを重視しているようで、一種の儀式のようになっています。

長時間拘束されるようならば、短縮できないか相談した方がいいでしょう。

 

3.単価NG案件(客先面談)

案件の予算が、エンジニアの希望単価に満たない為、参画NGとなるケースです。

一番腹立つのは、これです。

なぜなら、事前に、エンジニアが希望単価を先方に伝えていて、面談前に先方がそれを把握しているにも関わらず、面談が行われるからです。

 

単価NGと言っても、面談は、いたって普通です。

しかし、ワケのわからない理由で、不採用やお見送りの連絡が来ます。

(この場合、面談中に、単価の話をすると、明らかに、先方の顔色が曇るので、薄々分かりますが)

 

ちなみに、単価NGの場合、採用されません。

 

一方で、

「高単価に見合うだけのパフォーマンスをアピールできれば採用されるのでは?」

という淡い考えもありますが、

その場合、限られた低予算の中で、高パフォーマンスを求められるので、結果的に、エンジニアは、安い単価で働くことになります。

つまり、単価NG案件の面談は、どう転んでも、エンジニア側にはデメリットしかないのです。

 

単価NG案件の面談は、そもそも、エンジニアにとって、やる必要のない面談なのです。

 

なぜ、単価NGなのに、面談が組まれるのか?複数の理由あり

疑問に思いませんか?

単価NGと判明した時点で、面談を開かない方が、エンジニアや仲介、クライアントの双方にとって、合理的なはずです。

でも、単価がNGなのに、なぜか、面談が開かれる場合があります。

 

この場合、エンジニアには、単価NGの旨は、伏せられています。それを伝えてしまうと、当然、エンジニアが面談に参加しなくなるからです。

「低予算で希望単価NGなんだけど、エンジニアに、面談に参加してもらいたい」

なぜでしょうか?

それは、仲介(派遣会社やSES)の思惑によるもの、と、クライアント側の意向によるものの2パターンがあります。

仲介会社の思惑

マッチングさせるのが目的なので、エンジニアの希望条件を深く考えていない

 

クライアントの意向

今回の案件では予算的に単価NGだが、

  • 安い単価で買い叩けないか、
  • 別案件(存在していない)で使えないか、

という魂胆がある

仲介会社の営業やコンサルタントは、エンジニアとクライアントをマッチングさせる(=収益)のが目的です。

仲介会社の言っている事を、真に受けていると、いいように利用され、自分の理想とかけ離れた不幸に陥ってしまいます。

「予算的に問題ないか?」と事前に確認をしていても、平気で「問題ない」と回答してきます。

それを信じて、面談を引き受けたら、クライアントから面談中、「単価NG」と伝えられたりします。

この辺を回避する為には、仲介の営業やコンサルタントが信用できる人間なのかを見極める必要があります。

 

「今回、予算的にアサインできないけど、とりあえず、このエンジニアを面談に呼ぼう」

と考えるクライアントもいます。

いざ、エンジニアが、面談に参加して、単価の話になったら、クライアントから「安くできないか」と値切られます。

あるいは、今回の案件は無かった事にされ、別案件を紹介される場合もあります。

ここで紹介される別案件は、今現在、存在していない案件です。

エンジニアと関係を繋いでおくことが目的で、ゆくゆく、発生するかもしれない案件で使えないかなと考えています。

しかし、いつ発生するかも分からない案件は、期待しない方がいいでしょう。

 

結局、こういった面談に参加させられたエンジニアには、メリットがありません。

 

【対策】無駄な面談を受けない事前準備

  • 面談前に、希望単価とか重要条件が満たされた案件なのか確認
  • 仲介面談など、省いても支障のない面談は、受けない
  • 仲介やクライアント企業をGoogle評価で確認

これらの事前準備を行えば、高確率で、無駄な面談を回避できます。

無駄な面談に参加してしまうのは、応募者自身にも責任がある、と私は思うようにしています。

前述の事前準備を怠った結果だからです。

 

【経験談】面談というより迷惑行為

私が経験した、典型的な、やる必要のない面談を、取り上げます。

こういう面談は、避けるべきです。

 

仲介面談1 + 客先面談1 = 2回の面談が開かれました。

 

① 仲介面談(リモート)

世間話(1時間)。選考はない

 

エンジニア「希望単価的に問題ないか?」の確認を取る

営業「問題ない」(後ほど、嘘と判明)

 

② 客先面談(リモート)

カジュアル面談ゆえに、客先の面談相手が遅刻。画面に、現れたと思ったら消えるを繰り返す。

 

なぜか、面談ではなく「正社員面接」が行われる

→ 正社員として就職するつもりはないので、困る。。

 

(1時間後)単価の話になった時ので、希望単価を伝えると、予算が少なく単価NGを匂わせる ← 死亡フラグが立つ

 

今までの時間は何だったんだろう、と黄昏る

時間の無駄ですね。

そもそも、応募の段階で、単価NGで、はねてくれた方が、互いに、無駄な時間を過ごさずに済むんですよね。

 

仲介会社のGoogle口コミ評価を見ると、、もうこれ、マイナス評価だろ、と思えるくらいボロボロの口コミが散見されていました。

問題のある企業は、問題のあることをやるんですよね。。

 

口コミ評価は、重要です。

企業の口コミ評価が極端に悪い場合は、分かった時点で、エンジニアは、応募を取りやめた方がいいでしょう。

そういった企業と関わると、何らかの被害を被る可能性が高いからです。

 

エンジニアが、無駄な面談に巻き込まれると、相手企業にとっても、マイナスな効果をもたらします。

【対策】無駄な面談を受けない事前準備 を徹底して、時間を有効に使いたいものです。

その不愉快は、本来、経験する必要のなかったのものなのですから。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩