筆者は、フリーランスエンジニアです。
チーム開発主体の案件を対応させて頂いていると、実に、様々な、エンジニアと出会います。
要件定義や顧客折衝などの上流工程、アーキテクチャ設計や製造やテスト、あるいはインフラ系、システム開発の中でも、得意とする分野も、様々です。
そして、経験してきたプログラミング言語も、多様です。
そんな様々なエンジニアとの出会いを踏まえて、私は、「PHPエンジニア」の採用は、細心の注意を払う必要があると考えております。
盲目的に、「PHPエンジニア」を雇う事は、リスクをもたらすという事です。
踏み込んで申し上げると、
・PHPが得意 = エンジニアとしてスキルがある
・PHPの業務経験が豊富 = エンジニアとしての業務経験が豊富
と考えるべきではない。
という事です。
1. 世の中、PHPエンジニアばかり・・
PHPという言語は、非常に簡単に、プログラムを動かす事が可能です。
プログラミング初心者でも、とっつきやすい言語である事は間違いありません。
技術的な話では、XAMPPやMAMPといったPHP開発パッケージソフトをインストールをすれば、簡単に、Webサーバやデータベースなどを含めたPHP開発環境を構築することが可能です。
開発環境を構築したら、すぐに、プログラミングを始められます。
要するに、PHPプログラマーを探す事は、他の言語に比べて、非常に、容易いのです。
比較的簡単な言語で、誰でもすぐにある程度のレベルまで習得ができるからです。
例えば、
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで、PHPエンジニアを募集するとしましょう。
すると、PHPエンジニアから、かなりの数の応募が殺到するのです。
PHPとJava等のそれ以外の言語を比べても、その数は顕著です。
2. PHPエンジニアは、ピンキリです
PHPの求人を出すと、応募が殺到します。
これは、裏を返せば、PHPエンジニアのスキルは、ピンキリだという事を表しています。
システム開発を理解したうえで、PHP”も“できるエンジニアならば、何も問題はありません。
一方で、システム開発を理解出来ておらず、とりあえず、PHPで“Hello World”出力だけやりました、という人も、PHPエンジニアを名乗っていたりします。
PHPエンジニアという括りで、採用を進めると、このような非常に低レベルなエンジニアが紛れ込んでいるケースは少なくないのです。
特に、PHPは、エンジニアのスキルの落差が激しいので、極端に、低いレベルの、自称エンジニアが、出てきます。
そして、エンジニアを必要としている企業の採用担当者は、誰しも、ITに長けているわけではありません。
ITリテラシーの低い採用担当者が、高レベルなエンジニアと低レベルなエンジニアを、見分けるのは、至難の技で、ほぼ不可能と言えるでしょう。
そうならば、どうするか、といえば、人柄採用に走って、低レベルエンジニアを採用したりするものです。
3. 優秀なPHPエンジニアを見極める方法
気をつけるべき点は、下記です。
・PHPだけではなく、複数の言語を習得している
・PHP以外の技術スキルがある
PHPのみしかスキルが無いエンジニアは非常に危険なのです。
4. まとめ
・PHPは、初学者でも、比較的簡単に、プログラムを動かすことのできる言語です。つまり、システム開発をよく理解していなくても、エンジニアと名乗る方がいらっしゃいます。採用担当者は、PHPエンジニアの採用には、細心の注意を払う必要があります。
・PHPだけしか出来ないエンジニアは、要警戒です。PHPだけでなく、複数の言語、別の技術が使えるなどの、視点で、確認すべきでしょう。
特に、SESや派遣で働いていると、得意なスキルをもとに、案件の紹介を受ける為、言語スキルが、一つのものに偏りがちになります。
まだ、PHPしか経験が無いエンジニアは、進んで、他の言語や技術に触れるようにしていった方がいいでしょう。
自分の市場価値を高める事は、大事です。
