私は、フリーランスになる前、
SESを、長い期間、経験してきました。
客先に常駐して仕事を行う人たちのことです。
表面上では、派遣社員と似ていますが、契約内容が異なります。
SESの契約形態に違いはあるのか?
客先現場では、
一社だけではなく、
複数の会社の人たちが常駐して、
別々の会社の人たちとチームを組んで、仕事を進めています。
PMクラスのベテランや、SEの中堅、PGの若手など、年齢も様々です。
そして、そこで働いている人たちの契約形態も様々です。
ざっとあげれば以下のような人たちが入っています。
・SES企業(仲介会社)の正社員
・SES企業の契約社員
・SES企業の派遣社員
・SES企業のアルバイト
・SES企業の協力会社(下位)の正社員
・SES企業の協力会社(下位)の契約社員
・SES企業の協力会社(下位)の派遣社員
・SES企業の協力会社(下位)のアルバイト
などなど…
もちろん、これらとは別に、プロパーの人も社内には存在しています。
ちなみに、
私は、上記すべてのパターンで、稼働した経験があります。
(自慢にはなりませんが、、)
これらの契約形態は、
実際、どれが、一番良いのでしょうか。
結論としては、どれを選んでも、変わりはありません。
理由は、
単純に、お金の流れが異なるだけ、に過ぎないからです。
SES企業は、エンジニアを顧客企業に売ることによって利益を得ます。
その時の売値が、1人月100万だったら、
その100万をどのように分配するのかということでしかないからです。
1人月100万の単価ですから、
SES企業からエンジニアに、100万以上の金額が支払われることはありません。
その100万をどのように分配するかということです。
SES企業は、マージンn%を取ります。
業務委託の場合、それ以外の額を、
正社員の場合、それから、雇用保険や厚生年金等の負担分が引かれた額を、
受け取ることになります。
無論、
業務委託の場合は、
自分で確定申告をする必要があるので、
国保や年金などの負担という面も勘案して、
実際の収入は、大して、変わりません。
※※※
一言付け加えておくと、
商流が深い案件や多めにマージンを抜く悪質なSESに当たると、
当然ですが、エンジニアの取り分は、落ちます。
もっとも、これは、契約形態に関係の無い話になります。
※※※
したがって、
契約形態の違いによるこちらに入ってくる利益は、
あまり変わりはありません。
さあ、好きな契約形態を選んでください
私は、
新卒で正社員SESを数年経験してから、
その後も、派遣社員やSESの契約社員をしておりました。
当時、現場を移る時、
新たな派遣会社やSES企業と契約をし直すので、
厚生年金の履歴が途切れてしまうことが、
非常に悩ましく思っていました。
私は、面談が通って受注が確定すると、
必ず、派遣社員や契約社員を希望していました。
派遣会社やSES企業と雇用関係になり、厚生年金に加入できるからです。
しかし、
Web系は、数ヶ月で一旦、ローンチを迎える案件が多く、
そうなると、また急いで、別の案件を探すことになります。
今度は、また別の派遣会社(SES企業)から紹介を受けた案件を受注して、
また、そこと、雇用関係を結ぶということを繰り返していたら、
一応、厚生年金の履歴は続いていたのですが、
気づくと、所属企業が、もの凄く、多くなっていました。
親しいSES企業の営業から案件受注後に、言われました。
「今回は、雇用契約何にしますか。正社員ですが、派遣社員ですが、契約社員ですか。それともアルバイト、パート。そろそろ、業務委託でいいんじゃないですか。さぁ、好きな契約形態を、選んでください」
正社員と聞くと、一見、ハイステータスのイメージがあります。
しかし、SESにおいて、正社員の価値は、全くありません。