いきなり結論ですが、
SES企業は、IT企業ではありません。
SESとは、システムエンジニアリングサービスの略称です。
システム開発や保守運用等において、クライアントにエンジニアの労働を提供します。
SES企業は、常に、クライアントが求めるエンジニアを募集しています。
転職サイトでIT企業を検索すると、勤務地が自社所在地でない、勤務地がクライアント先、あるいは、勤務地が曖昧になっている求人が多く出現します。これらは、SES企業です。
IT企業欄に、SES企業が掲載されているゆえに、SES企業はIT企業、と考えるのは自然な事です。
しかし実際、SES企業は、単に、人の売り買いによって利益を生み出しているのです。
非常に優秀なエンジニアが、その技術力を存分に発揮し、有益な成果物を開発したとしても、社会から認められ表彰されるほどの成果を生み出したとしても、SES企業にとっては、どうでもいい事なのです。
エンジニアがどんな成果物を上げられるかはどうでもよく、そのエンジニアが、従順に、クライアント先に収まってくれる方が大事なのです。
SES企業は、極めて技術力の高いエンジニアや極めて能動的なエンジニアを嫌う傾向があります。その理由は、この点にあります。
なので、SES企業は、IT企業ではなく、人材派遣業・人材紹介業と言った方が正確です。
実際、SES企業の社内は、少数の事務や営業がいるだけです。
「プログラム？何それ？」という人も少なくありません。
つまり、SES企業を運営するにあたり、IT系の知識は必要ないのです。世にある営業職のなかで、SES営業が一番レベルが低いと言われております。
SES企業は、ITを駆使して利益を上げるのではなく、単に、人を集める、人を交換する事で、利益を上げるのです。
「IT企業に就職しました！」
でも蓋を開けてみたらSES企業でした。
SES企業は、IT企業では無いですよ。。というお話でした。
