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【SES・派遣会社】スキルシートのテンプレートを指定される理由

skillsheet format

スキルシートは、SESや派遣会社から、指定されたフォーマットで作成するようにと言われる場合があります。

スキルシートなんて、自分で作成したものを使い回せば良いのでは、と思ってしまうのですが、それはダメで、自社独自のフォーマットのスキルシートで作成してくれ、と指示されます。

SESや派遣会社、独自のスキルシートについて考えてみます。

 

なぜ、SESや派遣会社のスキルシートのフォーマットは決まっているのか?

私は、自分で作成したスキルシートを持っています。

エンジニアとして仕事をしている人なら、

私同様に、自身で作成したスキルシートを手元に置いている人が大半でしょう。

 

毎回、1から作成することは、非常に面倒ですし、

新たなスキルや参画プロジェクトが増えたら、加筆するだけで済みます。

 

新しいプロジェクトに参画する際には、そのスキルシートを提出するだけで、

余計な手間が発生することなく、

クライアントの事前選考や客先面談がスムーズに進みます。

 

しかし、初めてお取引をするSESや派遣会社で、なかには、

スキルシートは、弊社フォーマットが決まっている。

悪いが、あなたが持っているスキルシートは受け付けられない。

弊社フォーマットで書き直してくれないか

と言ってくるところもあります。

 

もちろん、スキルシートの中身は同じです。

ただ、フォーマットが、違うというだけです。

 

仕方なく、書き直すのですが、

このスキルシートの書き直しは、かなり面倒臭い作業なのです。

特に、経験豊富なエンジニアにとっては、記入事項も多くなりますし、

単なるコピペ作業でも、かなりしんどい作業です。

 

私が自分で作成したスキルシートも、

この会社のフォーマットに合わせたスキルシートも、

私の職務経歴である内容は同じです。

なら、どちらのスキルシートを使おうが同じことなのです。

 

SESや派遣会社は、なぜ、自社独自のスキルシートを用意しているのでしょうか。

 

この疑問を、営業に尋ねたことがあります。

すると、

クライアントに、エンジニアのスキルシートを提出する際、

自社独自のフォーマットだと、その会社に帰属しているエンジニアのように見える。

ゆえに、そのエンジニアを抱えている、会社の信頼性が高まる。

と聞きました。

 

確かに、ネット上に転がっているテンプレから作成したスキルシートでは、

根無し草感が、多少感じられます。

  • 深い商流で、どこの誰だか分からないエンジニアを連れてきた
  • 会ったばかりで関係性の薄いエンジニアを連れてきた

とクライアントに思われるのは、

SESや派遣会社にとって、マイナスのイメージになりかねないです。

 

要するに、

自社独自のスキルシートがある事情は、

エンジニアよりも、SESや派遣会社の都合に過ぎないということです。

 

そもそも、スキルシートの表面を取り繕っても、

肝心のエンジニアのスキルが無いと、面談は通りません。

 

エンジニア側からすると、

スキルシートに、過不足なく自身のスキルが記載出来さえすれば、

フォーマットは、大した問題ではないのです。

 

謎のスキルシートが、面談の時に出現した

私は、SESや派遣社員として就業している期間が長くありました。

 

新規の派遣会社に登録に行くと、面倒臭いと思うことがあります。

(今でこそ、登録に伺うこと自体時間の無駄だと思っていますが。。)

 

一番、面倒臭いのが、スキルシートの記入です。

 

こちらで、用意しておいた、スキルシートを受け付けてくれればいいのですが、

なかには、頑なに、自社のフォーマットで書き直すようにと、促されたこともあります。

この自社フォーマットに書き直すという作業だけで、

長い時は、1時間くらい時間が掛かったこともあります。

 

それで、仕事が貰える保証はありません。

あくまで、スタッフ登録内の作業です。

無駄な作業とすら思えます。

 

或る西新宿の派遣会社に登録に行った時の事です。

 

私は、コーディネータの方から、

この会社が、システム開発に特化した派遣会社だと聞き、

安心しました。

 

ただ、この会社も、スキルシートは自社独自のフォーマットを使っているので、

それに書き直して欲しいと言われました。

 

その頃は、8~9年くらいの業務経験がありました。

私は、自分のスキルシートを、Excel(PDF)で、既に作ってあり、

こちらを使わせてくれませんか、と頼みました。

 

しかしその会社は、頑なに、

自社のフォーマットで書いてくれないと登録は出来ません

と言ってきました。

 

私は、

スキルシートを1時間かけて書き直す作業は不毛だと感じ、

「それでは、登録は結構です」

と途中で退出しました。

 

それから、二日後、この会社から連絡が来ました。

 

「普通さんがエントリした案件ですが、

お客様が是非、お会いしたいって言っています。

m月d日H時に浅草駅前で待ち合わせしましょう」

 

登録した覚えがなかったので、戸惑いました。

でもまあ、案件を探していたのでまあいいか、という感じで、受けました。

 

スキルシートに関しては、

なんだかんだ言って、私があらかじめ送っておいた、私が作ったフォーマットで、

話を進めてくれたんだろう、

と思いました。

 

当日、銀座線浅草駅に着くと、

そのまま営業に連れられて、クライアントのオフィスで、

客先面談の運びになりました。

 

複数人の同時面談でした。

志望者は、私ともう一人いました。

クライアント側は、一人。

あと、面談に付き添ってくれたのは、上位会社の営業の方でした。

(登録派遣会社の営業(所属)は、駅でお別れです)

 

まず、スキルシートをお客様に渡します。

その際、

上位の営業は明らかに困った顔をしていました。私を見つめます。

 

そして、

「普通さんのスキルシートですが、本当にこれであっていますか」

と耳打ちされました。

 

この上位の営業が、何を言っているのか分かりませんでした。

上位の営業は、

「普通さんの所属の営業から頂いたものです」と、

テーブルの上に、私のスキルシートを広げました。

 

そのスキルシートは、以下の内容が書かれているだけでした。

・名前

・年齢

・「PHP3年 Java3年」という文言

A4の用紙に、上の三行だけが、記載されていました。

 

一体どういうことだと思いました。

ちなみに、フォーマットは、所属派遣会社のフォーマットでした。

 

派遣会社が、急ごしらえで作成したもののように見受けられました。

ちなみに、隣の志望者の方のスキルシートは、しっかりとしたものでした。

隣の志望者の方が、私のスキルシートを見て目を丸くされていました。

 

このスキルシート自体、自分が作ったものだと思われても、

癪なので、もちろん、派遣会社の方で、勝手に作られたものだと言っておきました。

 

それにしても、

これだけの情報で、客先の書類選考に通過したのが不思議でなりません。

 

私は、

自分で作成したスキルシートを出して、

しっかりと自分をアピールして、

この案件の採用を勝ち取りました。

そして、もちろん、断りました。

 

こんな派遣会社を通して、仕事をしたいと思いますか?

というのが、辞退理由です。

営業には、舌打ちをされ、電話を切られました。

 

そして、所属の派遣会社に断りを入れた直後、

上位の会社の方から、

この案件にどうしても入ってくれないか、

という連絡が入りました。

 

まず、この時点で、

上位会社が私の連絡先を知っている事が、不思議でしたが、

多分、所属の派遣会社が伝えたのでしょう。

 

私は、素直に、

所属の派遣会社があまり信用できないから、

と伝えました。

思い当たる節があったのか、すぐに納得頂きました。

恐らく、あのスキルシートを思い浮かべていたのかもしれませんね。

並行して進めていた案件に心が傾いていた私は、そちらを選びました。

 

スキルシートのフォーマットなんて、なんでもいいだろう、と思うんですけどね。

派遣会社に登録する度に、スキルシートを作成するという作業が発生します。

これって、時間の無駄ですよね。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩