オフィス街

【ノマド】都市と地方における人との距離感

city region personal space

私は、都心エリアに住んでいます。

都心を拠点として、東京のコワーキングスペースで、作業をすることが多いです。

 

但し、

リモートワークエンジニアとしては、東京に限定せず、

どこで作業しても問題ありません。

 

しばしば、地方や海外に行って、作業をすることもあります。

いわゆる、ノマドワークですね。

 

今年は、

北海道で、一ヶ月くらいノマド生活を送りました。

 

実際、地方で生活してみて、

都市での生活と、異なる点は、いくつかありました。

 

特に、人との距離感には、大きな違いが感じられます。

 

地方での生活

地方で生活をしていると、

知らない人と挨拶を交わしたり、

知らない人に話しかけられることが、

普通にあります。

 

町のスーパーでは、

野菜や魚を見ている時、

おばちゃんに話しかけられます。

 

コンビニで買い物して外に出た時、

また、知らない人に声をかけられます。

 

話しかけられる内容は、

日常の他愛もない内容です。

 

天気がいいですね。

今日の晩御飯は何ですか。

 

そんな、いわゆる雑談な内容です。

 

困っている人がいたら、

周囲にいた人たちが率先して、手助けをする光景もありました。

 

決して、

道を教えろや金を貸せ、

といった、

自利を根底において、話しかけてくるわけではありません。

 

都市から地方に移住した人は、

まず、このような人との距離感に困惑すると思います。

 

この町の職員の御方と話をする機会がありました。

「人との距離感」について聞いてみました。

 

すると、

「皆、

人には、挨拶をしなさい、

人には、優しく接しなさい、

という教育を受けて育っていますよ、

それが当然です」

と仰られました。

 

私は、困惑しました。

 

では、都市での生活は

翻って、都市のことを考えてみましょう。

 

書くまでもありませんが、

都市で、知らない人が話しかけてくるということは、

往々にして、

トラブルの前兆としての表象があります。

 

都市の子どもたちは、

学校や親から、

知らない人に近づかないように、訓練を受けております。

自衛の為に、知らない人には、挨拶をしてはいけないとも聞きます。

 

これは、正しいと考えております。

 

かくいう私も、

都市で知らない人が、近づいてきたら、

ほぼ9割以上、トラブルに巻き込まれます。

 

都市で、下手に、困っている人を手助けしたら、「問題」が起こります。

これは、都市生活者にとっては、当たり前の光景です。

 

想像してください。

 

あなたが、例えば、新宿や有楽町にいる時、

突然、知らない人があなたの元に近づいてきたとしたら。

一片も、グロテスクなイメージを抱かない都市生活者はいないでしょう。

 

都市と地方と人との距離感

同じ日本人なのに、

全く異なる人種に接している感覚を受けました。

 

環境によって、「人との距離感」の差異が生まれていると考えます。

 

対人において、

物理的な距離感が高まるほど、

精神的な距離感がおかしくなっていきます。

 

反対に、

物理的な距離感がさほど高くない空間である場合、

精神的な距離感を適切に保つことができます。

 

物理的な距離感が高い空間は、都市であり、

物理的な距離感が低い空間は、地方です。

 

過密状態が高まる都市は、

人(一人)としての価値が低下していきます。

 

物理的な距離感が低い地方は、

人(一人)としての価値は、相対的に高まります。

 

人との距離感から、都市と地方の大きな差異を考えました。

 

郷に入れば郷に従え、ということでしょう。

 

都市では都市の生活、

地方では地方の生活、

それぞれに対して、適応する身体が必要とされるのだと思います。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩