フリーランスのエンジニアをやってます。
「1~3畳くらいの、極狭物件が増えていて、若者に大人気!」
という記事を、時々、目にします。
当方、港区や千代田区、渋谷区あたりの極狭物件に住んでいる人の話を聞いたり、実際、その極狭物件に訪ねたことがあります。
その経験を踏まえると、極狭物件に住む事は、オススメしません。
目次
極狭物件のメリットは無い?
極狭物件のメリットとして多くの人が挙げるのは、以下の一点に集約されると考えます。
都心に安く住める
極狭物件に関する記事や不動産の宣伝文句を見ると、決まって、都心の高い家賃相場エリアの中で破格の安さ!を謳います。
安いと言っても築古物件ではなく、築浅で、オシャレ感を打ち出しているものも少なくありません。
極狭物件のデメリット
極狭物件には、メリットよりも以下のようなデメリットの方が多くあります。
1. 実は、安く無い
2. 住環境が劣悪
3. (極狭物件の)住人にクセがある
【デメリット1】実は、安く無い
「極狭物件は安い」と言っても、あくまで、エリアの中で相対的に安いだけです。
室内の狭さや必要設備がない分が減額評価されているに過ぎません。
実際、極狭物件の家賃を聞くと、確かに、当該エリアの物件に比べると、安いのは安いのですが、すごくコスパがいい!という実感はいだきにくいはずです。
それより、そのエリアを望むなら、あと数万円足して、普通の物件に住んだ方が、絶対にいいです。
予算をあと2~3万増やせば、風呂やキッチンが付いている普通の物件に住めますので。
最低限の文化的な生活が可能になります。
その2〜3万を増やす金が無い、あるいは、2〜3万あるなら、家賃以外のことにお金を使いたい、というならば、都心に住まない方がいいです。
無理な生活を試みるよりも、自分の収入に見合ったエリアに住むべきです。
【デメリット2】住環境が劣悪
極狭物件では、風呂なし物件も少なくありません。
風呂なしの極狭物件に住んでいる人に、以前、この風呂事情を聞いたことがあります。
何人かに聞いてみて、共通していたのは、
- 近所の銭湯やサウナに行く
- スポーツジムを契約しているので、ジムに備わっているシャワーを使っている
とのことでした。
でも、これでは、24時間、好きな時、必要な時に、風呂に入る事が出来ないし、身体を洗いたい場合は、わざわざ、ジムまで出向かなければなりません。
前述の通り、極狭物件は、実は、安くありません。
たとえば、風呂なしの分だけが、家賃から減額されているイメージです。
しかし、毎回、銭湯やサウナに行ったり、身体を洗う為に、スポーツジムの契約をするのでは、トータルで見ると、風呂あり物件に住むのと大差なくなります。
シャワーのみ付いた極狭物件
なかには、浴槽はなくても、シャワーのみ備わっている物件もあります。
しかし、このシャワーのみ物件もオススメしません。
実際、シャワーのみの極狭物件に住んでいる人に話を聞いたことがありますが、以下のようなデメリットがあるとのことです。
- 不眠になる
- 臭くなる(体臭、室内)
- 寒い(秋冬あたりはツライ)
結局、「湯船に浸からないから、シャワーのみで十分」と考えて、シャワーのみ極狭物件に住んでも、上記のように体調が悪くなるので、湯船に浸かりたくなる、とのこと。
それで、湯船に浸かる為に、銭湯やサウナ代がかかって…不眠治療の為に病院に行って…となると、その都度、お金がかかりますよね。
健康面でも金銭面においても、風呂付の物件に住んだ方が安上がりです。
【デメリット3】(極狭物件の)住人にクセがある
極狭物件に住む人達は、個性的な人が多いイメージがあります。
個性的とは、いい意味ではなく、悪い意味で。
極狭物件の住人の共通点としては、極狭物件に住むことについて、なぜか、非常に嬉しそうなんですよね。
これが、妙な違和感をいだかせるのです。
現実と言葉(態度)が、かけ離れているような…この非対称性が、極狭物件の住人の不気味さを浮かび上がらせているように思えてしまいます。
たとえば、この妙なポジティブが、承認欲求を求める態度であるならば、要請される他者の目には、羨望の対象ではなく、極狭物件に住んでいる奇妙な人間としか映りません。
いや、純粋に、この極狭物件に住むことに、喜びを感じているというなら、それはそれで、不気味な人間という烙印を押されるでしょう。
まとめ
極狭物件は、実は、安くありません。
コスパも悪く、トータルで考えると高くつくことになります。
劣悪な住環境に住んだ時の健康面のリスクを踏まえると尚更です。
別のエリアにするか、あるいは、数万円足して、普通の物件に住むことをオススメします。