オフィス街

オフィス街の群衆と危険に対する感受性

officegai crowd numb

私は、オフィス街に住んでいます。

 

自宅兼事務所の入るマンションを出ると、道路があります。

一方通行ですが、結構広めの車道で、左右に歩道、雑居ビルが立ち並んでいます。

雑居ビルは、ほぼ事業用物件なので、夜になると、辺りは真っ暗になります。

 

駅から流れてくる通勤者達

 

この道を進むと、複数路線が乗り入れている大きな駅に着きます。

 

夜は、人の気配がありませんが、

朝になると、駅方面から、オフィスに向かうサラリーマンの群衆が、のっしのっしと歩いてきます。

 

通勤のないフリーランスにとっては、関係のないことですが、

たまに、朝の通勤時間帯に、近所のコンビニに出ようものなら、

これらの群衆に巻き込まれます。

 

私の自宅から駅方面に向かう人は、あまりいないのに、

駅から、私の自宅方面(オフィスのたくさんあるエリア)にやって来る、人は多いのです。

 

つまり、

川が流れるように、一方的に人の流れが、押し寄せてくる感じです。

 

危険の認識能力が低下しているのか?

 

その日は、所用があり、朝の通勤時間帯より少し早めに外に出ました。

案の定、人影は、ありませんでした。

 

私は、駅方面に向かい、歩き出しました。

すると、ちょうど、前を、私と同じ方向に向かって歩くサラリーマンがいました。

 

ここは、まっすぐの道です。

そのサラリーマンの背中を見つめながら、歩を進めました。

 

この時点で、まだ、人影は、あまりありませんでしたが、

このサラリーマン越しに、

駅方面から、こちらの方に、歩いて来るサラリーマンが、目に留まりました。

 

車道だけではなく、歩道も広いので、先の先まで見通しが良いです。

 

駅方面に向かう、サラリーマンと私。

駅方面から向かってくる、サラリーマン。

 

一歩一歩と接近していきます。

 

繰り返します、

歩道の幅は、広いのです。

 

私は、目の前を同じ方向に向かって歩く、サラリーマンが、対向者に対して、避けるか。

対向者が、避けるかの、いずれかと勝手に思っていました。

 

が、

サラリーマンの二人は、互いに道を譲ることもなく、そのまま、衝突しました。

 

そして…

 

「おらーっ!!」

 

朝の清々しいオフィス街。

怒号と掴み合いの喧嘩が始まりました。。

 

どちらもスマホを見ていたわけではなさそうなんです。

どう考えたって、人が迫ってきていると分かっているはずなんです。

 

こういった人って、危険という意識が薄くなっているのではないか、と感じました。

 

例えば、

エレベーターや電車の扉など、閉まる直前に飛び乗る行為は、私は、とても危ないと感じてしまいます。

確かに、一応は、機械の安全装置が起動して、事故にまでは至りません。

だから、飛び乗るのだと思います。

でも、安全装置が動かなかったら、普通に、事故りますよね。

事故ったら、飛び乗った人は、キレる。

 

外国人(日本文化を外部から見ることができる人)の目には、随分、間抜けな行為に映るのでしょう。

 

しっかりと前を見て進んでいるのに、相手が前にいるのを認識しながら、両者、譲らずに、激突するって…加えて、喧嘩勃発

 

この人たち、仕事前にカロリー使い過ぎですね。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩