求人・案件

「緩くやりませんか、不真面目な人、大募集」という求人を見た

freelance job offer

「知り合いで、いいエンジニアさん、いませんか」

「いやあ本当に、いいエンジニアさん、見つからなくてね」

 

SESや派遣で働いていると、

営業の方から、何度も、このような話を耳にします。

恐らく、同様の話を耳にした方は、少なくないでしょう。

 

求人サイトを開くと、エンジニア募集の広告がたくさん出てきます。

人手不足の様相を呈しているようです。

各社、あの手この手のやり方で、求人募集を掛けています。

 

わたしは、フリーランスなので、

転職サイトよりも、業務委託案件が掲載されているフリーランス向けの求人サイトクラウドソーシングなどを、よく見るようにしています。

 

案件は、大手というよりスタートアップ系の企業が、圧倒的に多いですね。

各社、個性を出そうと、凝ったキャッチコピーを付けている求人広告を、目にする機会も少なくありません。

 

緩くやりませんか、不真面目な人、大募集

或る日、求人サイトを見ていると、

「緩くやりませんか、不真面目な人、大募集」

というキャッチコピーの求人広告に目が止まりました。

 

我が社は、こんなに個性のある企業です。

一緒に新しいことをやりませんか。

そして、社員達の笑顔の写真の隣に、

「緩くやりませんか」

「不真面目な人募集」

と載っています。

 

ちなみに、これは特定の一社のことを指しているわけではありません。

むしろ、多くの求人サイトを見た限り、このようなスタイルの企業は、稀ではないです。

 

さて、この企業に応募したいと思いますか。

 

「不真面目な人募集」の真意

昭和の頃は、「24時間戦えますか」という言葉が流行った通り、

仕事に多くの時間を割くことが当然であるという共通認識がありました。

仕事とは命懸けでやるものだ。バリバリ仕事をやるぞ。

 

つまり、そんな昭和的な仕事観を脱して、

そんなに、畏まらず、肩肘の力を抜いて、「緩く」仕事をやろうよ。

 

という意味で、

緩くやりませんか、不真面目な人、大募集

ということだと思います。

既存の価値観に対するカウンターとして機能させようということですね。

 

確かに、

仕事とは命懸けでやるものだ。バリバリ仕事をやるぞ。

は、暑苦しいですよね。。

最近では、「意識高い系」という言葉も、出てきました。

 

だったら、俺たちは、「緩く」「意識低く」いこうぜ。

ってところなんでしょう。

多様性の時代、そういった価値観も大事なのかもしれません。

 

では、この企業に応募したいと思いますか?

 

私は、この求人に、絶対に、応募したくありません。

 

私が、意識高い系だからというわけでも24時間仕事をしたいからという理由でもありません。

単純に、この組織のレベル、低そうな気がしませんか。

 

基本的な事、簡単な事、常識とされている事、

こんな事すら出来ない人の集まりのように感じられませんか。

 

実は、

私、フリーランスになってから複数回、

「緩く仕事をする、不真面目な人」と謳う人達と、一緒に仕事をする機会がありました。

私が、「どうして、『緩く、不真面目』なんですか」と聞くと、やはり、社畜や意識高い系をバカして、自分たちこそそいつらより上だ、という価値観を持った人達の集まりでした。

いずれも、以下のような感じでした。

 

・時間が守れない人
・敬語が使えない人
・納期を守れない人
・技術力が低い人

 

時間が守れない事、敬語が使えない事、納期を守れない事を指摘すると、逆ギレされました。

そして、極端に技術力が低かったのを覚えています。

良い点が、一つもありませんでした。

 

もっとも、この人達、既に、自らを「不真面目」と認めている通り、「不真面目」な方々でした。。

 

したがって、

私は、

不真面目な人より、真面目な人

緩くダラダラやるより、シャキッとしている人

の方が、信頼できます。

 

というか、これって、当たり前のことですよね。。

オカシナ時代です。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩