SESや派遣という働き方における、
仲介者は、一般的に、誰にでも出来る仕事だと思われています。
しかし、実は、仲介者には、能力の差があります。
利用する側からしたら、能力の高い仲介者と仕事がしたいですよね。
選考における仲介者の能力差
エンジニアは、スキルシートによって、査定されます。
仲介営業が、
エンジニアのスキルシートを見て、
マニュアル的に杓子定規に、スキルを、判断する方がいます。
例えば、
「Python業務経験3年以上のエンジニア募集」
ならば、
Python業務経験2年11ヶ月と20日のエンジニアは、不採用になります。
派遣やSESを利用されたことのある方なら、
前述のような経験をされたことがあるでしょう。
そして、このような選考を行う、仲介は、極めて能力が低いと考えられます。
なぜなら、頭を使っていないからです。
エンジニアとクライアントの間に入る、
SESや派遣会社の営業やコーディネータの方は、
誰しも、開発経験がある訳ではありません。
クライアントが、Python経験3年の人材が欲しいという要望を出します。
それに対して、
私は、Pythonの経験が3年ありますと主張するエンジニアを、連れて行くことは、
誰でもできることです。
これは、恐らく、小学生にでも、機械にでも、出来る内容の仕事だと思います。
一方で、
スキルの数値化された部分以外の要素も加味して、
選考される仲介者もいらっしゃいます。
クライアントがPython経験3年の人材が欲しいという要望に対して、
経験2年11ヶ月の人材を連れていくということは、
クライアントの希望する人材要件を満たしていません。
その場合、
そのエンジニアを紹介した仲介者がクライアントに対して、
何かしらの説明をする必要が出てきます。
当然ですが、
営業やコーディネータに、ある程度の知識やスキルが必要になってきます。
このようなことのできる方は、
スキルの高い営業やコーディネータと言っていいでしょう。
加えて、
少しくらいエンジニアのスキルが足りていなくても、
そのエンジニアを推してくれる営業やコーディネーターは、
エンジニアにとって信頼のおける人と考えてよいでしょう。
ここで、仲介者の能力差が、出てきます。
・マニュアル的で杓子定規的な仲介
・数値化されていない部分も考慮してくれる仲介
仲介者は、上記2パターンに分かれます。
もちろん、
後者の仲介とお付き合いすることを、オススメします。
後者の方々は、新しいことを進んでやらせてくれます。
エンジニアは、スキルシートで評価をされます。
一つの技術に固執するよりも、
ある程度、その技術の経験を積んだら、
他の言語や技術に触れる機会を得た方が、
自分の市場価値が上がります。
後者の場合、進んで、その機会を得ることができます。
もちろん、一つの技術の十分な経験があれば、他の技術の吸収も早いです。
後者は、それも見越して判断されているので、信頼が出来ると言ってよいでしょう。
経験談
私は、Web系の開発経験が長いと自負していましたが、
どうしても、アプリ系の開発経験が少ない時期がありました。
案件の紹介を受ける機会は多いけど、
スキルが足らなくてどうしても応募に二の足を踏む感じです。
ただ、アプリ系は、独学ではやったことがあったので、
Web経験者にとっては、それほど難しくなく、対応できるという感覚がありました。
けど、やはり、杓子定規的な仲介には、話が通じませんでした。
或る日、出会った仲介の方が、
「まあ、これだけWebの経験があって独学でアプリ系開発に触れたことのあるなら、大丈夫でしょう」
と、アプリ系開発に関わらせていただく機会を与えて頂きました。
そして、何の問題もなく遂行することができました。
今まで、
「経験年数が足りないからご紹介できないんです」
と言っていた方々とは、一体何だったのか。とすら思えました。
そして、今まであまり触れていなかったことに関われる機会は、楽しいです。
ポジティブな状態で、仕事をすることができます。
杓子定規の仲介は、どちらかと言えば、
言われたことだけで動いているという感じの方が多いような感じを受けました。
杓子定規の仲介が担当につくと、
客先に入る側としては、
派遣させられている、常駐させられている、
という感じがして、何となく不愉快な感じがします。
雑な言い方をすれば、
何も分かっていない人よりも、
良識のある人と、仕事を、共にしたいということです。