SES案件は、9割以上が客先常駐案件です。
多くのSESエンジニアは、客先常駐は嫌で、リモートワークを希望します。
それでも、
一部のSESエンジニアで、リモートワークよりも、客先常駐を好む方もいらっしゃいます。
なぜ、リモートワークよりも、客先常駐の方を好むのか?
自由な時間も増えて、収入も増える。
煩わしい満員電車等の通勤時間も不要になる。
そんなリモートワーク。
それでも、客先常駐の方がいい!
理由は何でしょうか?
私は、以前、SESエンジニアとして客先常駐をしておりました。
様々な現場に参画していると、
このような、少ないながらも客先常駐の方を好むエンジニアに出会いました。
リモートワークよりも客先常駐を好む理由は、概ね、共通しています。
その理由は、客先常駐はラクだからです。
常駐を好むエンジニア曰く、
リモートワークは、辛い
一方で、客先常駐ほど、楽な仕事はない
というのです。
この理由を深掘りすると、以下の二点に収斂されます。
- 客先常駐は、決められた時間、決められた場所にいるだけで金が入る。こんな楽な仕事はない
- 客先常駐は、言われたことだけやっていれば金が入るから楽だ
客先常駐エンジニアは、言われた事だけやればいい
繰り返しますが、
この理由は、一部の例外というわけではありません。
リモートワークよりも客先常駐の方がいいと主張するエンジニアにその理由を尋ねると、どのエンジニアの方も同じような見解を述べていました。
そして、客先常駐もリモートワークも、両方経験した私自身、振り返ってみても、非常に納得のいく理由だと感じました。
確かに、客先常駐は、ラクなのです。
例えるならば、ぼーとしながら同じような動作を繰り返していれば、お金が入ってくる、という感覚に近いでしょう。
換言すれば、少なくとも、
このような常駐エンジニアは、目標を立てたり希望を持ったうえで常駐を望んでいるわけではない
とは言えそうです。
むしろ、高い受動性を備えている、と言っても過言ではないでしょう。
受動的な人材が常駐を好むのか?
それとも、
常駐が受動的な人材を生成するのか?
これは、卵が先か鶏が先かのジレンマに陥りますが、
言えることは、常駐と受動性は相性が良さそうである、ということです。
近年のSES案件の人材要件を見ると、主体的に動ける人を求めている求人も少なくありません。
でも、いざ、その常駐案件に参画して稼働を始めると、どうしても、受動的な人間になってしまうんです。
ちなみにですが、私は、SESの客先常駐エンジニアの高い受動性は、決して悪いことである、と考えていません。
「受動的」が、悪いことで、「能動的」が、良いこと、という話をしているのでは、無いのです。
あくまで、客先常駐をするうえで、高い受動性は、必要なスキルの一つに過ぎないのです。