昨今、プログラミングスクールへの入学を勧める広告や記事が、散見されます。
プログラミングスクールには、通う必要はありません。
本記事では、その理由を書いていきます。
目次
1. プログラミングスクールは無駄
理由は、次の通りです。
- 非常に高額である
- 大した技術が身につかない
- 大した就職先がない
- 一切、キャリアのプラスにならない
非常に高額である
有名なプログラミングスクールの料金は、
大凡、1~2ヶ月コースで、10万円以上します。
入会金も、安くは無く、10万円以上かかるスクールもあります。
なかには、100万円以上かかるコースを展開してるスクールもあるのには、驚きます。
たかが、プログラミングを学ぶだけで、こんなにお金がかかるのです。
大した技術が身につかない
プログラミングスクールを受講しても、大した技術は身につきません。
せいぜい、言語の文法などの基礎的な知識と簡単なアプリを作る程度です。
もちろん、業務レベルには、程遠いです。
大した就職先がない
プログラミングスクールを出ても、大した就職先はありません。
就職先は、SES企業になる可能性が高いです。
一切、キャリアのプラスにならない
プログラミングスクールを修了して、
履歴書に記載して、面接でアピールしても、
全く評価されません。
キャリアにおいて、プラスに作用することは無いのです。
2. それでも、プログラミングスクールを検討している人へ
それでも、未経験で、プログラミングスクールへの入学を検討している方はいると思います。
プログラミングスクールへ通うならば、SES企業に就職してしまった方が、いいと思います。
付言しておくと、これは、SES企業への就職を勧めているわけでは無く、
あくまで、プログラミングスクールへ通うくらいならば、
SES企業に就職した方がマシである、
ということです。
未経験で、SES企業に、入社をすると、研修が用意されています。
費用は、もちろん、企業が負担してくれます。
研修の内容は、プログラミングスクールで、学ぶ内容と、大差ありません。
つまり、無料で、プログラミングスクールを受講できるということです。
もちろん、SES企業に就職をするわけですから、このSES企業の社員になります。
考えてみてください。
高い金を払ってプログラミングスクールに通っても、就職先は、SES企業です。
それならば、
無料で、プログラミングスクールと同等の研修を受けられるSES企業に直接入社してしまった方が、圧倒的に特です。
SES企業は、誰でも、入社することができます。
未経験でも、問題ありません。
簡単に、入社できます。
恐らく、高校生や大学生がされるアルバイト求人よりも、簡単に入社できます。
SES企業は、未経験者を、いつでも、歓迎しています。
3. 体験談
断言します。
未経験者が、プログラミングスクールに通って、実践的で、高度な技術を体得することは不可能です。
私は、新卒未経験で、SES企業に入社し、3ヶ月間、プログラミング研修を受けた経験があります。
SES企業の新人研修と、プログラミングスクールのカリキュラムは、ほぼ同じです。
いわゆる、入門書に乗っているような内容です。
言語の文法から簡単なアプリ開発までを実習を通じて学びました。
数ヶ月、プログラミングの講義を受講した感想は、現場で使える、技術力は身に付きません。
その時の言語は、CやJavaでした。
今では、Pythonあたりでしょうか。
しかし言語は、関係ありません。
4. プログラミングスクールと業務の違い
プログラミングスクールと実際の業務は、全く異なります。
プログラミングスクールを出たら、プログラマーとして就業することとなります。
最近のWebやアプリ開発の現場においては、プログラマーといえど、フルスタックな動き方を要求されます。
プログラミングスクールを修了した程度では、このレベルまでに達することは出来ません。
プログラミングスクール修了時点のスキルは、本当に、初歩的なプログラムが書けるに過ぎません。
簡単なアプリの開発経験はあるかもしれませんが、当然、業務で使えるような代物ではありません。
では、就職先は、どこになるのか。
必然的に、SESに入社することになります。
もちろん、設計業務は、難しいでしょう。
工程は、製造(プログラミング)やテストになります。
テストを延々とやり続けます。
プログラミングの作業を任されたと言っても、経験者に切り出してもらった、誰でも出来るような、改修業務に終始します。
いずれも、スキルは、身につきません。
プログラミングスクールと実際の業務の間には、大きな壁があるのです。
5. プログラミングスクールでもSESでも無い選択肢
私は、プログラミングスクールもSESも、オススメはしません。
実は、未経験であっても人材を求めている、Webやアプリ系の企業は、たくさんあります。
その場合、ポテンシャルが重要になります。
プログラミングスクールを出たことで、就職先が決まるのではありません。
プログラミングスクールを出ても、未経験者に変わりはないのです。
企業が未経験者を採用する理由は、ポテンシャル採用です。
いくらプログラミングスクールに通っていたことをアピールしても、
それは、決して、プログラミングスクールで身につけた技術が評価されている訳では、ありません。
あなたのポテンシャルが評価されて採用に至るのです。
私は、システム開発の知識を血肉化するには、
プログラミングスクールや研修ではなく、
就業して、いきなり現場で、仕事をする事が、最適であると考えています。
それには、
基本を身につけておく事や日頃から技術的分野に目を開かせておく習慣が要諦です。
これから未経験で、就職・転職を考えている人は、
面接で、未経験であっても、ポテンシャルがあることをアピールできれば、十分なのです。
そのために、履歴書に、プログラミングスクールに通っていたと書いても、評価はされません。
むしろ、プログラミングスクールに通っていたと言う事で評価が下がる可能性もあります。
人事や現場で働いている技術者は、プロなので、少し話せば、大体分かります。
6. おわりに
プログラミングスクールに通うメリットが無いことを、
お分り頂けたのではないでしょうか。
就職をする為に、プログラミングスクールに通っても、メリットはありません。
プログラミングスクールに通うくらいならば、就職してしまった方が良いです。
日頃から技術に対する感度を高めている姿勢があれば、
ある程度の希望する企業への就職は叶うと考えています。
そういった姿勢が無く、「他人に教わればいいや」と、安直に、プログラミングスクールを選択してしまうならば、就職先は、SES企業一択になるでしょう。