現代人は、チャットツールを使わない日はありません。
- ビジネス向けでは、SlackやChatwork
- プライベートでは、LINE
コミュニケーションツールの基本になっております。
フリーランスで、特にリモートワークをしていると、
これらのチャットツールに依存し過ぎず、適度な距離を保ちつつ、
利用することが、非常に大事である、と考えております。
リモートワークとチャットツール
リモートワークをしていると、
一日中、SlackやChatworkを使っています。
複数の案件を抱えている場合、
Slackの複数のチャンネルを、常時立ち上げている状態です。
複数案件を対応している私も、
いつも、複数のSlackで、複数のチャンネルを開いております。
リモートワークは、基本的に、
対面でコミュニケーションを図る機会が、乏しいです。
電話でのやり取りも、減ってきております。
ビデオ会議も、たまにある程度でしょう。
コミュニケーションの主役は、やはり、SlackやLINEなどのチャットツールです。
昼夜問わず、一日中、メッセージのやり取りをしています。
すると、次のような症状が現れます。
返信を迫られるような強迫観念
チャットツールは、即時性があります。
受信した瞬間から、すぐに返信することを迫られている感じがするのです。
リモートワークでは、
お互い顔を突き合わせていないので、
Slackの返信こそが、重要な、コミュニケーションの手掛かりです。
返信をしない、あるいは、すぐに返信をしないと、
一緒に仕事をしている相手に、
こいつは仕事をサボっているのではないか、
仕事の能力はあるのか、
という疑いの目を向けられる恐れがあります。
また、
プライベートの場でも、
LINEの返信が遅い人に対して、心証が悪くなるのではと思ってしまいます。
特に、相手が返信の早い人ならば、尚更です。
リモートワークをやっていると、
常時、このチャットツールからの強迫観念に取り憑かれます。
ビジネスとプライベートの崩壊
フリーランスには、勤務時間という概念が存在しません。
稼働時間は、自分の裁量次第になります。
つまり、自分の好きな時間に、仕事をすることができます。
そして、リモートワークという働き方は、
周りに物理的な他者の目が存在していません。
そのような状況下では、
仕事とプライベートの時間の境界が曖昧になっていきます。
感覚的にも、
ここまでが仕事の時間で、ここからがプライベートの時間である、
という切り替えが、難しくなるのです。
加えて、チャットは、四六時中、POSTされてきます。
そうなると、
もう、チャットにおいても、
ビジネスとプライベートの感覚が喪失していくのです。
「チャットのやり取り = 仕事」
という具合に、感覚が麻痺してしまいます。
Slackで、仕事のやり取りをしながら、
LINEで、友達や恋人とのやり取りをしても、
楽しさや高揚感は、感じられなくなります。
なぜなら、
チャットを読んで返信する行為が、
単なる仕事になってしまっているからです。
一方で、
勤務時間と勤務場所が、明確に定まっている会社員では、
このようなチャットの病に罹ることは、少ないはずです。
このことから分かることは、
フリーランスでも、
ある程度、規則正しい生活を送ることが、要諦ということです。
- この時間からこの時間までは、仕事の時間とする
- それ以外の時間は、プライベートの時間にする
- コワーキングスペースにいる間は、仕事の時間とする
- 家では、仕事をしない
このように、自分の中でルールを作ることは、
基本的なことですが、
フリーランスとして働くうえで、とても大事です。
フリーランスにおける、
仕事とプライベートの境界の曖昧化は、
チャットを利用する時にも、弊害がもたらされる恐れがあるのです。
