面談・打ち合わせ

SES企業に個人情報をバラ撒かれた話

personal information

タイトルの通り、

以前、SES企業に、個人情報をバラ撒かれた事があります。

個人情報の重要性を啓発する意味も込めて、書きたいと思います。

 

個人情報の管理は大事です

なかには、

エンジニア
エンジニア
別に自分の個人情報なんて、漏れても別に構わないよ

と仰る方が、いらっしゃいます。

 

実は私も、以前は、そのような考えを持っていました。

 

一介で、市井の人間にとっては、

別に、自分の個人情報が他の人に漏れたところで、

だから何?

という具合に過ぎない事も、分かります。

 

でも、それは、

個人情報で被害に遭った事がないから、楽観視が出来るに過ぎないのです。

私は、かつて、SES企業に個人情報を撒かれて、かなり、つらい思いをしました。

それ以来、完全に、個人情報の取り扱いに関する考え方は、変わりました。

 

知らない人が私の事を知っている(実体験)

体験談について書きたいと思います。

 

その頃は、会社員として、SESの常駐案件に関わっていて、

フリーランスへの転身を考えていた時期でした。

 

クラウドソーシングで、副業的な案件を見つけ、問い合わせをしました。

私の経歴を開示すると、すぐに面談の運びになりました。

 

ありがたいことに、

面談場所は、私の最寄駅のルノアールまで来てくれるとのこと。

 

案件を掲載していたこの相手は、SES企業を立ち上げたばかりの法人の方でした。

名刺には、代表取締役社長とあり、現在、従業員はいないとの事でした。

 

いつもの面談のように、私は、

自己紹介や自分のスキル、希望の条件などを、説明しました。

 

すると、

SES企業の社長
SES企業の社長
開業したばかりで、実は、まだ、案件を持っていないんです。案件が発生したらすぐにご紹介しますが、よろしいですか?

私は、その時、副業的な仕事を求めていたので、

エンジニア(私)
エンジニア(私)
はい、それでお願いします。

と申し出を受け入れました。

社長
社長
あの…普通さんの履歴書と職務経歴書ですが、電子データで私にメールで送ってもらえますか?

エンジニア(私)
エンジニア(私)
はい、すぐに送ります。

 

特に疑うことなく、私は、履歴書と職務経歴書のPDFを送信しました。

 

それが悲劇の始まりでした。

私は、個人情報についての認識が非常に甘かったのです。

 

知らない会社から大量のメールや電話が

それから、

私のメールボックスに、「知らない会社」から連絡が来ました。

 

メールは、

・普通さんが、現在、求職中であることはお伺いしている

・弊社に、仕事を紹介させてくれないか

・弊社は、大手のクライアントを持つ、多くの上位会社との取引がある

といった内容でした。

 

いわゆる、中小零細のSES企業です。

 

受信したのが、この「知らない会社」1件だけだったならば、

私も、適当に流していたのですが、

その後も、

こういった「知らない会社」から続々メールが届きました。

 

「知らない会社」は、

途中で数えるのをやめましたが、大凡、50社くらいありました。

これを、不気味に感じない人はいないでしょう。

 

不気味さに、拍車をかけたのは、これらの会社のメールの文面に、

 

或る方から、普通さんのご紹介をして頂きました。

ただ、或る方は、守秘義務にあたるので、お教えすることは出来ません。

 

とあったことです。

 

判で押したように、

我々は、皆、普通さんの個人情報は知っているけど、

誰からそれを教わったかは、あなたに、言う事が出来ない、

と回答するのです。

 

教えられない理由は、守秘義務があるからとのこと。

私の個人情報をバラ撒いておいて、

守秘義務とは、どの口が言っているんだと思います。

 

それに、「或る方」という言い方をしていますが、

薄々、ルノアールで面談をしたあの社長であるような気がしました。

 

それからも、ガンガン、知らない会社からメールや電話がやって来ます。

メールだけでなく、電話もかかって来ました。

 

そのうちの一社との電話でのやり取りです。

エンジニア(私)
エンジニア(私)
一体、誰から、私の情報を聞いたんですか
知らない人
知らない人
…私が言ったって言わないでくださいよ。実は、(ルノアールで面談した)社長さんです

頭に血が上りました。

私は、この社長に、電話をしました。

 

エンジニア(私)
エンジニア(私)
知らない人から大量の連絡が入ってしまっています。私の個人情報をバラ巻くのはやめてもらえますか?
社長
社長
何だその言い方は!俺は、お前が仕事を探していると言うから、良かれと思って、いろんな人に、お前の履歴書と経歴書を見てもらって、仕事を紹介してやっているんだろ
エンジニア(私)
エンジニア(私)
これって、個人情報保護の観点から問題では無いですか?
社長
社長
俺がお前の為を思って、やってやったのに、喧嘩売ってんのか。お前の自宅は、履歴書に書いてあるところか。分かった。今から、お前の家に行ってやるから待っていろよ

 

それから、この社長、私の自宅までやって来ました。

玄関の扉を開けると、

社長は、暴れ出して、大声を出して、

マンションの管理人や隣人が、駆けつけて、

もう大変な出来事でした。

 

バラ撒かれた個人情報は、

SES企業からSES企業に渡り、

それからも、しばらく、知らない会社からメールや電話が続きました。

 

結局、

・メールアドレスを潰す

・電話番号を変更する

という事で対処しました。

 

たかが、個人情報で、こんな目に遭うとは思いもしていませんでした。

 

派遣やSESで稼働する人へ

個人情報をバラ撒いたのは、

一人で経営している、零細SES企業の社長でした。

 

派遣やSES企業での稼働を考えているのなら、

最低限、プライバシーマーク(Pマーク)を取得している企業、を選びましょう。

 

面談の時に、個人情報の扱いに関して釘を刺しておくことも大事です。

当たり前のことですが、個人情報を、他者に開示する際は、私の許可を取ってからにしてくださいと、念を押すのです。

まともな会社ならば、適切に個人情報を管理しているはずです。

 

加えて、

エンジニアは、

中小零細の、なんだかよく分からないSES企業を介して、

案件を受注しないことです。

個人情報に関しては、皆、軽く考えてしまいがちです。

 

私も、以前、そうでした。

今では、個人情報の取り扱いに細心の注意を払っています。

 

個人情報の大事さを、身をもって知りました。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩