筆者は、フリーランスのシステムエンジニアです。
秋葉原の自宅で、フルリモートで仕事をしています。
先日、リモートワークで、炎上プロジェクトに参画しました。
当方、炎上プロジェクトへの参画は、数年ぶりですが、
完全リモートワークで炎上プロジェクトに参加するのは、初の経験です。
肉体的にも精神的にもとんでもない目に遭いました。
常時、Slackでのコミュニケーションが、しっちゃか めっちゃかになりました。
どうして、こうなったのでしょうか?
当記事では、リモートで炎上プロジェクトに参画した時のコミュニケーションについて書いていきます。
1. 炎上案件とSlackの惨状(体験談)
炎上プロジェクトは、
・エンジニア プログラマー 私
・エンジニア プログラマー 新人
・エンジニア インフラ 経験豊富
・PL 顧客折衝
・PL 顧客折衝 炎上の為、急遽参画
の5名体制でした。
もちろん、全員リモートワークです。
コミュニケーション方法は、Slack。
チャットで難しい部分は、zoomで補いました。
この体制で注目すべきは、PL(プロジェクトリーダー)の2人です。
・PL 顧客折衝
・PL 顧客折衝 炎上の為、急遽参画
この2人のPLは、案件や技術の事をよく分かっていないようでした。
案件や技術について、よく分からず、「エンジニア」と「顧客」の橋渡し役として、入っているのです。
「エンジニア」と「顧客」の間のポジションのPLは、引っ切り無しに、Slackで様々な事を、POSTします。
・「顧客から届いたのであろうメール」や「顧客が言ったのであろう要望」を、咀嚼せずに、そのまま丸投げPOST
・案件内容や仕様、技術に関する質問
・ワケの分からない内容(恐らく、送り主であるPLも分かっていない)
私の業務担当外の内容も、Slackに、ポコポコ、POSTしてくるので、そんな事、自分で調べろよと思ってしまいます。
本プロジェクトで、私の担当業務は、プログラムの改修です。
私が、自分の担当業務をやっているところ、Slackのメッセージが、ガンガンやってくるので、その都度、私の思考やキーボードを叩く指先は止められ、作業が停止します。
私、作業中
↓
Slackから、私の担当業務外の内容がやってくる
↓
私、作業停止
↓
Slack返答
↓
担当作業再開(しかし、立ち上がりに少し時間が掛かる)
↓
再び、Slackから、私の担当業務外の内容がやってくる
↓
作業停止
・
・
・
このどーでもいいSlack攻撃のループにはまり、夕方くらいになって気づくと、一日、私の担当作業が、何一つ、進んでいないのです。
では、この一日、何をやっていたのでしょう。
一日を振り返ると、Slackの返信をし続けただけなのです。
SlackをいくらPOSTし続けても、成果物は完成しません。生産性はゼロです。
プログラマーは、設計をしたりコードを書いていかなければなりません。
顧客とエンジニアの間に入るPL(プロジェクトリーダー)の仕事は、
・顧客からの要件を伺ってエンジニアに内容を共有する
・エンジニア達の進捗管理をする
ことです。
どうしても、密なコミュニケーションが必要になり、頻繁な、SlackメッセージのPOSTをもたらします。
PLは、自分たちの仕事を行なっているに過ぎないのです。
一方で、プログラマーなどの実務者にとって、不要なSlackをガンガン送って来られてしまうのは、邪魔以外の何者でもないのです。
2. Slackとの付き合い方
エンジニアやライターなどの、リモートワーカーは、一定の時間、作業に集中する時間が絶対に必要になります。
プログラマーなら、ソースコードを書かなければなりません。
ライターなら、文章を書く為の時間が必要です。
いずれも、成果物が要求されるからです。
Slackは、時として、実務者の作業時間を奪うというネガティブな側面があります。
解決策として、「作業に集中する時間」と「Slackの対応をする時間(コミュニケーションの時間)」を分離する試みを行いました。
プログラムの解析や実装を行なっている間は、完全にSlackを遮断します。
担当業務が一段落したら、Slackやメールを開いて、溜まっていたメッセージを処理していきます。
一通りメッセージの処理が終わったら、また、Slackを遮断して、自分の担当作業に没頭します。
恐らく、忙しい案件では、「コミュニケーションを取る時間」と「作業に集中する時間」を分離しないと、作業が全く進んでいきません。
特に、Slackなどのチャットツールで、ガンガン、メッセージがやってくると、つい見逃した瞬間、そのメッセージは、すぐに埋もれてしまいます。
常に、Slackを開いて、やってくるメッセージを警戒し続けるのでは、一向に、自分の作業が進みません。
いっそのこと、Slackを遮断して、自分の担当業務に集中した方が、効率的です。
もちろん、その際、Slackのチームメンバーにその旨、事前に報告しておいた方がいいでしょう。
普段から、Slackを使っている人ならば、否定はされず、共感してもらえるはずです。
3. まとめ
・リモートワークで、炎上プロジェクトに参画をしたら、Slackメッセージの返信に追われて、自分の担当業務が一向に進まなかった。ゆえに、プロジェクトは、どんどん、泥沼にはまっていった
・「作業に集中する時間」と「コミュニケーションに当てる時間」を分けて、仕事を行うべき
Slackの着信を受ける度に、吐き気を催しました。