slackやチャットワークは、システム開発のプロジェクト内のコミュニケーションを円滑にしてくれますが、
リリース前や繁忙期、プロジェクトが炎上している場面では、slackやチャットワークを使うほど、プロジェクト全体の作業効率が下がる可能性があります。
忙しい時に、メンション付きでメッセージが送られて来る度、ストレスが段々と溜まっていき、最終的に、発狂したいという気持ちが込み上げてきます。
先日参画した案件で、それを痛感しました。
slack通知が来るとエンジニアの作業が止まる
先日参画したリモート案件では、slackが非常に使いづらかったので、
slackの使用に関して、どういった問題があったのかについて、書こうと思います。
その案件のチームの構成は、
- 管理者(PM、PL等) : 5名
- エンジニア : 2名
の体制でした。
(この時点で、少しオカシイですが。。)
チームメンバー全員、残業が常態化。
迫るリリースを目前に、slack上では、チャットが常時、飛び交っていました。
「仕様漏れを直して!」
「バグを修正してくれ!」
エンジニアは、ひたすら、要件や仕様の確認、プログラムの修正に、追われます。
その一方で、管理者は何をしているかと、ひたすら、slackで、エンジニア向けてメッセージを送り続けてくるのです。
まるで、slackに文字をPOSTする事が、俺たちの仕事だと言わんばかりに。。
エンジニアよりも管理職が多い案件
自分にメンションの入ったチャットが来た場合、エンジニアは、そのチャットを読んだり対応したりするのに、一旦、現在、対応していた作業の手を止めなければなりません。
複数人の管理者が、実務担当者であるエンジニアに、slackチャットを送り続けるほど、エンジニアの作業が停滞していきます。
特に、リモートで仕事をしていると、管理者側は、密にコミュニケーションを取って現状の進捗を知りたいのです。
しかし、その行為が、進捗の悪化を招いているとは、思い当たらないものです。
リリース前やプロジェクトが炎上している間は、PMやPL等の管理者よりも、エンジニア等の実務担当者の数を増やすべきなのですよね。
いくら管理できる人がいても、手を動かす事のできる人がいないと、プロジェクトは、完了しないからです。
slackやチャットワークは忙しいけれど、成果は何もでない
「今日中に、このタスクを終えないと、リリースできない」
そうクライアントから指摘され、エンジニアは、急いでそのタスクに着手。
しかし、一日中、複数人の管理者から、メンション付きのチャットが送られてきて、それの対応をしていると次第に日が暮れていき、すっかり外は暗くなっています。
それから、管理者の一人が、
「例のタスクは、終わったの」
と聞いてきます。
「いえ、終わっていませんよ」
「え、、なんで。今日何やっていたの?」
「あなたが、私に送ってくるslackの返信をしていましたけど、なにか?」
そこで、ようやく、我々は、この一日、一体、何をやっていたのだろう、と気づくのです。