会社員を辞めて一念発起。
フリーランスになったのに、
フリーランスにならなければ良かった・・
と、後悔する人がいます。
人には、向き不向きがあります。
当然、フリーランスという働き方に向かない人もいます。
では、フリーランスになったけど後悔をしてしまう人は、どんな人なのでしょうか。
フリーランスよりも会社勤めの方が向いている、といえば身も蓋もないですが、
より具体的に言うと、
フリーランスになったけど、サラリーマン的な生活リズムが心身に染み付いている人は、後悔の念を抱いてしまうはずです。
会社員からフリーランスになる、という流れに潜む心の動き
フリーランスエンジニアを生業とするには、前提として、
未経験者が突然フリーランスエンジニアになっても、
すると、
会社員を経験してから、
という方が、大半です。
フリーランスになる前に、会社員経験がある
これが、厄介なのです。
皆さんも心当たりは、ありませんか?
嫌な会社を辞めた直後は、その解放感と自由で、
つまり、フリーランスをやるとは、上記のような事なのです。
フリーランスになりたての時は、会社員時代とはガラリと変わった生活に、「フリーランスになって良かった!」と思うのですが、
そのフリーランスの生活が長く続いていくと、「嗚呼、フリーランスになって後悔した・・」という感情に変わっていくのです。
ジャン・ポール・サルトルという実存主義で有名なフランスの哲学者は、
「人間は自由の刑に処せられている」
という言葉を残しています。
フリーランスは、自由です。
会社員からフリーランスになった直後は、その自由感を謳歌できるでしょう。
しかし、フリーランス的な自由が、ずっと続いて日常になると、わずかでも心身にサラリーマン的なリズムが快楽として残っている人にとっては、自由に耐えられなくなってくるのです。
会社員からフリーランスに移行する過程は、次のような流れを辿ります。
① 会社員退職して、フリーランスになったばかり
→ この瞬間は、フリーランス生活に満足している
② フリーランス生活開始。数ヶ月経過。
→ この時期も、まだ、フリーランス生活に満足している
③ フリーランス生活が、半年ほど経過(個人差あり)
→ 次第に、辛くなってくる
④ フリーランス生活が、1年ほど経過(個人差あり)
→ フリーランスになったことを後悔
フリーランスになった後、後悔しない方法
では、後悔せずにフリーランスとしてやっていくには、どうすればいいでしょうか?
それは、簡単です。もう一度、書きますが、
嫌な会社を辞めた直後は、その解放感と自由で、
気持ちは高揚しますが、無職生活が、一月、ニ月・・と続くと、 苦しくなってくる
のですから、
無職生活(フリーランス生活)が、長く続いても苦しくならないような状態になれば、フリーランスを肯定的に捉えられるようになります。
しかし、一度でも、会社員を経験してしまった人にとっては、意外とこれが難しいのです。。
なぜなら、フリーランスになった事を後悔するのは、かつて経験したサラリーマン的な快楽が、心身に、わずかでも残っているからです。
フリーランスを続けていくと、このサラリーマン的な快楽が浮かび上がってきて、後悔という感情が現れます。
この感情の根底には、サラリーマンや正社員を前提とした世の中の風潮があります。
この後悔や苦しさを無視して、フリーランスを続けていくと、会社員よりもフリーランスの方が良いとしか思えなくなってきます。
そうなると、もう、会社員には戻れなくなります。
私は、今後、会社員に戻る事は無いと確信しています。
おわりに
会社員を一度も経験したことのない人の方が、後悔なくフリーランスを営みやすいのは事実です。
我々は、もともと、初めは皆、フリーランス的な生活に向いているのです。
しかし、大学を卒業し、会社員を経験することによって、変に、心と体を矯正されてしまっているのですね。
会社員を退職して、フリーランスに転身した時に、
フリーランスになった事を後悔しない為には、サラリーマン的な心地良さを捨てて、自由の苦しさを乗り越える、心持が必要なのです。