フリーランスのエンジニアをやっています。
SUUMOやHOME等の賃貸サイトで、
毎年、住みたい街ランキングが発表されています。
ランクインされているのは、毎回、同じ街ばかりですが、
「住みたい街ランキング」を見ると、
これらの街には、絶対に住みたくないなぁ、と思ってしまいます。
「アクセスがいい = 住みたくない街」の理由
SUUMOの2022年の住みたい街ランキングを見かけました。
それによると、トップ3は、以下の通りです。
(「SUUMO 関東 住みたい街ランキング2022」より)
- 横浜
- 吉祥寺
- 大宮
なんで、これらの街がトップ3なのか??
と訝る人は少なくないと思います。
私も、その一人です。
こういったランキングには、回答者が住みたい街を選んだ理由も掲載されています。
「なんで、この街に住みたいのですか?」
すると、次のような理由が、必ず、入っています。
「都心へのアクセスが抜群だから」
「(都心への)アクセスがいいから」
「(都心まで)電車で一本」
私は、これらの理由を目にするたび、モヤモヤします。
職場や学校、そして、ショッピング等、遊びに行く場所は、都心に集中していて、多くの人が、そこに行きたい(行く必要がある)ということが、この理由から窺い知れます。
住みたい街ランキングが、駅名でのランキングであることを踏まえると、電車での移動を前提としていると考えるのが自然でしょう。
「都心へのアクセスがいい」を別の言い方で表現すると、「(満員) 電車での都心へのアクセスがいい」という意味になります。
これはつまり、住みたい街ランキング上位の街に住むと、都心に行く度に、数時間、電車に乗らなければいけない生活を送るってことになります。
(満員) 電車を日常的に使わなければならない街なんて、住みたい街ではありません。
本当に、住みたい街は、都心の街?
「都心へのアクセスがいい」「(都心まで) 電車で一本で通える」というなら、初めから都心に住めばいいのでは・・・と思ってしまいます。
なぜなら、住みたい街を選んだ理由を聞くたび、本当に住みたい街は、「アクセス」したい都心の街であることが透けて見えるからです。
本当は、都心の街に住みたいけれど、妥協して住みたい街ランキングの街に住んでいると・・・
その妥協や後悔を隠すために、この街凄いんだー凄いんだー、と虚勢を張っているようでもあります。
「都心へのアクセスがいい」を理由に挙げるなら、いっそのこと、都心の職場や大学のすぐ近くに住んだ方が、いいと思いますよ。
住みたい街ランキングには、都心に出ることを前提に住んでいる街が少なからず入っています。
私は、その住んでいる街周辺だけで、生活を完結させたうえで、満足が得られる街こそ、本当に、住みたい街だと考えています。
本当に住みたい街ならば、「都心へのアクセスがいい」という理由は、出てこないはずなのです。
例えば、北千住在住で、勤務地が六本木とします。
それで、北千住が住みやすい街と主張する時、「六本木まで電車で一本で行けるから」という理由では、北千住が住みやすい街である、という根拠にはなりません。
むしろ、本当に住みたい街は、六本木になってしまうでしょう。
そもそもが、「都心へのアクセスがいい」という理由でそこに住んでいるならば、そこに住んでいる理由は無くなります。
なぜなら、「都心へのアクセスがいい」街は、他にもたくさんあるからです。
北千住周辺の街で、仕事や生活を完結させたうえで、この街は住みやすい街だと主張しなければ、理由として通らないのです。
都心へのアクセスがいいから、住みたい街。
いやいや、毎回、都心に移動する為に、電車に乗らなければならない街なんて、住みたくありません。
これだから、住みたい街ランキングの街には、絶対に、住みたくないんですよ。