コロナ禍により外出自粛要請が出てから1ヶ月ほど経過しました。
これを機にテレワークを導入した企業も多いですが、
今回、初めて、サラリーマンがテレワークを経験した結果、恐らく、生産性は低下しているはずです。
テレワークにはスキルが要ります
常駐や自社勤務のエンジニアが、テレワークをすると、作業内容自体は、オンサイトでの其れと何ら違いはありません。
オンサイト勤務でも、コミュニケーションはSlackで、基本的に、プロジェクトメンバーはそれぞれのPCに向かって作業を進めているので、それを在宅で同じことをするに過ぎないからです。
オンサイト勤務と在宅で異なる点は、周りに、物理的な人間が存在していない点です。
これが、テレワークの新参者にとって、大きな障壁となって立ちはだかります。
実は、テレワークは、簡単ではありません。
テレワーク新参者にとって、オンサイト勤務の時と同じモチベーションで、業務に当たるのは、非常に困難でしょう。
テレワークは、サボろうとすれば、簡単にサボれます。
リモートでのコミュニケーションツールは、SlackやChatworkが一般的です。
極端な言い方をすれば、Slackをアクティブ状態にしておけば、他者であるプロジェクトのメンバー側に、稼働しているような認識を与えることが可能な場合もあります。
もちろん、連絡が入った時の即レスは必須ですが、
テレワークは、他者の目が無いので、オンサイト勤務ほどの緊張感は無く、基本的に、ゆるい感じで仕事を進められるのです。
会社員が、いきなりテレワークをやったら、オンサイト勤務との落差から、ほぼ、間違いなく、ダラけます。
新参者がテレワークに取り掛かった場合、最初の3ヶ月から半年くらいは、オンサイトの時のように、成果が上げられないでしょう。
やっている事は、オンサイト勤務と変わりはありませんが、環境変化に伴うモチベーションの不安定化で、成果が上げられないのです。
※いくらサボれると言っても、最終的には、成果を求められるので、いくらやっているような格好をしていても、最終的に、成果が出せないといけないことは付言させていただきます
ちなみに、5年ほど、リモート主体のフリーランスをやっている筆者も、リモートワークを始めた当初は、やはり、会社員時代との落差で、モチベーションが非常に不安定な状態に陥りました。
会社に出勤して作業をする時よりも、自宅ではなかなか集中が出来ないのです。
段々と慣れていき、今では、場所関係なく、集中できる身体になりました。
コロナ以後のテレワーク事情
現在のコロナ禍の影響で、多くの企業が導入したテレワークは、今後、普及していくのか?
それは、外出自粛要請がどのくらいまで続くか、つまり、企業に対するテレワークの推奨をいつまで続けるかで、大きく変わるでしょう。
外出自粛要請があと1ヶ月程度で終了するならば、
今回のコロナ禍を機に、テレワークを導入した、多くの企業は、頃合いを見計らって、テレワークを廃止して、自社出勤に切り替えるでしょう。
すると、コロナ騒動が一段落した後、今後も、引き続き、フルリモートを続けていく企業は、実は、少ないはずです。
先述の通り、テレワークには、経験や慣れが必要です。
1、2ヶ月程度、テレワークをやっただけでは、
企業側からすれば、(テレワークに慣れていない労働者を見て)生産性が低下したと判断するし、
労働者側からすれば、そろそろ、テレワークに慣れてきたというところで、終了になってしまっています。
企業として、テレワークを続けていく為には、長期的な視野が必要になるのです。