都内オフィス街の昼時、外食チェーン店は、混雑を極めます。
どの会社も同じような時間帯に、昼休憩に入り、一斉に、街の飲食店に繰り出すわけですから、当然ではあります。
一方で、フリーランスは就業時間が関係ありませんので、
わざわざ、混雑している時間帯に、飲食店に行くようなことはしません。
先日、都内某ターミナル駅近くの会社で打ち合わせが入りました。
午後一から、打ち合わせ開始だったので、その前に、手早く昼食を済ませておこうと、駅前の吉野家に入りました。
平日の12時台。
駅前の飲食店が混雑する時間帯であり、ギュウギュウ詰めで、牛丼を頬張ることとなりました。
ゆっくりとご飯を食べる環境ではないので、入店して、すぐに、失敗したと思いました。
久々の牛丼屋の店内飲食でしたが、興味深い光景を目にしました。
しばらく、混雑した店内で、牛丼を掻き込んでいると、サラリーマン然とした中年の男性が入店してきました。
恐らく、この辺の会社に勤めているのでしょう。
席がほぼ埋まっていた店内では、席が空くたびに、店員が、待っている客を誘導していました。
「こちらの(空いている)席どうぞ!」
店員が、その入店してきた中年男性にも、声をかけました。
すると、中年男性は、
「俺は、テイクアウトで来ているから、こっち(テイクアウト用受付カウンター)なんだよ」
とでかい声を出し、
それから、店員を怒鳴り散らし始めました。
中年男性が、店員に怒りをぶつける。
それが、数分続きました。
はたから見ていて、店員は、ひたすら、謝り続けていましたが、なんで謝罪しているのかも、よく分かりません。
この中年男性も、何でキレているのか、意味が分かりません。
事の顛末を見ていると、
この中年男性は、自分がテイクアウトで注文しようとしていたところを、店員に、店内飲食と勘違いされてキレた?
ということになりそうですが、
それでは、あまりにも、間抜けな感じでもあります。
恐らくですが、この中年男性、他に嫌なことがあって、その鬱憤を晴らすために、店員にクレームをぶつけているのでしょう。
ちなみに、中年男性が店員にクレームを言い続けている間、店員の仕事の時間を拘束している状態になっています。
店側、客側にとっても、非常に迷惑なんですよね。
飲食店では、こういったクレーマー客を回避することは、現実的には、難しいでしょう。
なぜなら、こういったクレーマーに対して、例えば、
「ありがとうございます」
と言ったとしても、なんらかの言い掛かりをつけて、文句を言ってくるような類なので、そもそもが、まともな状態ではないのです。
クレーマー客に当たってしまったら、運が悪かったと思い、適当な処理の仕方(あしらい方)をマニュアル化するしかないのかもしれません。
飲食店の店員は、大変な仕事であり、一介の客として、尊敬の念を持って接したいと思いましたね。