フリーランスが、クラウドソーシングでクライアントと繋がった時、
「案件や業務の説明、互いのお人柄を知りたいので、顔合わせしませんか」
という流れになる場合が多いです。
特に、単価の高い案件では、先ず、対面での打ち合わせとなるはずです。
その初回の顔合わせで、相手がどういう人なのか、互いに分かることとなります。
今回は、出会ったクライアントに或るパターンがあったので、それを記したいと思います。
この案件、簡単なんです
「簡単だから簡単だから」
「あなたくらいスキルがある人なら、あっという間に終わっちゃうよ」
クライアントが保有している案件を、受注希望者に説明をする際、過度に、
受注希望者のスキルをおだてる
そして、
(そんなスキルのある御方が対応するなら)案件が簡単である
ということを、しきりに言われる時があります。
これまで、複数、このような発注者に出会いました。したがって、この挙動傾向は、ある程度、普遍性のある挙動かと存じます。
さて、ここだけをみると、
褒めてもらって、嬉しいことではないかという声が上がりそうです。
受注希望者は、案件を受注したい。
クライアントは、案件を発注したい。
という互いの利害が完全に一致しているからです。
このまま話が進めば、高確度で、受注確定となるでしょう。
しかし、
ここで、「よし!受注確定!」と心で叫ぶ前に、深呼吸をすることをオススメします。
あなたじゃなきゃダメなんだ
クライアントがあなたに発注したい事情は、何でしょうか。
そもそもが、世の中にそんなにうまい話はありません。
それほどまでに簡単な仕事が自分のところに、うまい具合に、ころがりこんでくるのでしょうか。
簡単簡単というが、本当に簡単でオイシイ案件なのか。
結論を申し上げると、
このような案件は、普通の案件よりも、高難易度の可能性が高い、という印象を持っています。
では、なぜ、クライアントは「簡単だ」というのでしょうか。
理由は、単純です。
「簡単」と言えば、案件を受注したい受注希望者が、飛びつくからです。
他ならぬあなたに、この案件を受注してほしいからの一点に尽きます。
それほどいい案件ならば受注したい受注希望者は、たくさんいるはずです。
法人に依頼すればしっかりと対応してくれるはずです。
他のフリーランスに依頼をすれば、もっと安価でやってくれるかもしれません。
けれども、法人や他のフリーランスでは駄目なんです。
他ならぬ君に発注したいのです。
なぜでしょうか。
二つ考えられます。
- 初対面でよく分かっていない人に優良案件を紹介してくれるほど、クライアントが、良い人である
- あなたを騙そうとしている
前者だったら最高ですが、
私が会ったのは、ほぼ後者でした。
なぜ、法人や他のフリーランスでは駄目なのか。
他ならぬ君ではないと駄目なのか。
答えは明確です。
法人の場合、
単価が高くなる傾向があることと
手続き等で、案件の立ち上がりにどうしても時間がかかること
フリーランスの場合、
単価が安いが品質に不安がある
そんな事情があります。
なので、
社会人経験があり且つスキルが高いフリーランスにやってもらいたいのです。
しかし、受けたが最後、この手の案件は、泥沼に突っ込んでいきます。
通常よりも極めて難易度が高い案件です。
なぜなら、このようなことをする、クライアントです。
したがって、「案件」の業務的難易度に、「厄介なクライアント」が加わることにより、案件の難易度が高まると考えております。