エンジニアの案件には、様々な理由で、初回の契約締結後から業務開始日までの間、日が空いてしまう案件もあります。
契約締結済みなので、断りづらいですし、何より、稼働していない期間は、収入が入ってきません。
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それでは、すぐに参画、着手できる案件の方がいいか、と問われれば、
こちらも問題がある場合があります。
即日参画できる案件は、必ず理由があるのです
たまに、初回顔合わせ直後に、すぐに稼働させようとするクライアントに出くわします。
この場合、
NDAや契約書等の対応は後追いで結ぶ、という口頭約束のもと、作業に着手させようとしてきます。
このような案件は、決まって、
炎上していて、切羽詰まっていて、緊急で、人を探している
という状況が常です。
具体的には、以下のような状況です。
- 担当のエンジニアが突然、いなくなってしまった
- 発注者が、案件の状況を隠そうとする
一つひとつ、確認していきましょう。
例えば、
「担当のエンジニアが突然、いなくなってしまった」
という事情を踏まえると、裏を返せば、
その消えた担当エンジニア以外の人は、この案件に関して、誰もよく分かってはいない、ということを表しています。
初回の顔合わせで、本案件の詳細を突っつくと、往々にして、
この発注者は、案件について、答えられません。
悪質な発注者だと、前任者のことすら、はぐらかします。
ただ、この場合、発注者の言動がかなり不自然な状態になるので、頭を働かせれば、こいつはヤバいと、すぐに気づくことができます。
それに気づかずに、作業を着手してしまうと、何をやっているのか、自分も含め誰も分かっていない状況に陥ります。
つまり泥沼です。
もちろん、報酬の支払いの保証はありません。
誠実な発注者だと、
一応、前任者がなんらかの事情で消えたことは教えてくれます。
私が経験した中で、多かったのは、鬱病で消えた事例ですね。
いずれにせよ、この発注者も、
せいぜい、前任者の消えた理由くらいしか知りません。
肝心要の案件の事情をよく分かっていない場合が多いので、
案件自体、いい案件とは言えません。
そして、
なぜか、この手の案件は、顔合わせの時点で、なぜか、プロジェクトの納期が目の前に迫っていることが多いです。
しかし、契約書を交わさず、作業を始めるのは、危険です。
着手後、ヤバいことに気づき、やはり辞退。
突き進んでも、出口が見えません。
加えて、揉め事に巻き込まれます。
途中で抜けるにしても、要した時間は、無駄以外の何物でもありません。
こういった類の案件には、関わってはいけませんね。
人生の限られた時間を有意義に使いましょう。