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SEやPGが炎上プロジェクトで取るべき思考法【デスマーチ対策】

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私は、フリーランスのエンジニアで、システム開発の仕事をしています。

もちろん、これまで、炎上プロジェクトに関わった事も少なからずあります。

 

SESを生業としているエンジニアにとっては、皆、避けて通りたい炎上案件。

 

それでも、不運にも、炎上プロジェクトに巻き込まれてしまったら、どうすればいいでしょうか。

私は、炎上プロジェクトに入ってしまったら、次のような心持ちで、仕事をするようにしています。

 

炎上案件は、必要最小限の力で対応する

先ず、大前提とて、

これが炎上プロジェクトである、と認識した時点で、全力で仕事をしません。

自分の中で、省電力モード、セーフモードに切り替えて、業務を行うようにします。

 

なぜなら、最上流を担っているプロジェクトマネージャー等を除いて、それより下流のSEやPGが、どれだけ全精力を注いで業務に向き合っても、炎上は収まらないからです。

一向に鎮火しない炎上と増え続けるタスクを前に、業務に対して、真剣に向き合えば向き合うほど、体力的にも精神的にも、疲弊の一途を辿ります。

炎上プロジェクトでは、真面目なエンジニアほど、うつ病や精神疾患になりやすい、と言われる理由は、ここにあります。

 

したがって、炎上プロジェクトでは、淡々と、最低限の仕事をだけをやる、やりたくないことはやらない、というモードに頭を切り替えるのが要諦なのです。

 

炎上案件には、深く関わらない

炎上プロジェクトに入ってしまったら、この案件以外の事やこの案件が終わった後の事を考えましょう。

間違っても、この炎上案件について、深く考えてはいけません。

当然、炎上案件に、進んで関わっていくようなことは、オススメしません。

 

炎上案件から得られるものは何一つ無い

プロジェクトが炎上している状態では、一介のSEやPGが、

どうすれば、この炎上を抑え込めるか、

どうすれば、このプロジェクトが成功するか、

を考えても、物事は好転しません。

 

そもそも、炎上プロジェクトについては、考えるだけ時間の無駄です。

考えても自分の思うように進まない事象に、思考を割き続けると、それは、苦痛になっていきます。

 

どんなに今がツライ状況でも、炎上は、必ず、いつかは終わります。

あれだけ苦しい炎上プロジェクトであったが、いざ終わると、実は、何も得られるものが無かった事に、気付かされます。

真剣に、炎上プロジェクトに向き合っていると、それが終わった瞬間、俺は一体、今まで何をやっていたんだと、無気力に陥る恐れがあります。

それは、人生において、仕事一筋で定年退職を迎えたサラリーマンの悲哀と絶望に近い感情かもしれません。

 

あの時、炎上案件を乗り越えたから、自分のエンジニアの経験値が、ワンランク上がった、

と仰る人もいますが、これは、確実に詭弁です。

繰り返しますが、炎上案件から、得られる事は何一つありません。

 

炎上プロジェクト中に、炎上後の未来に想いを馳せる事は、今の無意味な世界をシャットアウトするだけでなく、炎上が終わった後、その理想に、スムースに移行できるようにもなるのです。

 

いつでも逃げられると、頭の片隅に

最終的に、ヤバくなったらいつでも逃げ出してやる、という余裕を頭の片隅に置いておく事も大事です。

 

炎上プロジェクトには、全く価値がありません。

こんなしょうもないものに、真剣に付き合って、身体を壊すなんて、本当に、バカバカしい事です。

いつでも逃げ出せる思考は常に持っておくのです。

 

要点まとめ
  • 自分のタスクで、最低限、やる必要のあるものだけ、淡々と、省電力モードで、対応する。不要な事(やりたく無い事)はやらない
  • プロジェクトの事は気にかけない。プロジェクトが終わった後やそれ以外の事に、思考を使う
  • いつでも逃げられる、という余裕を、常に頭の片隅に置いておく

 

SEやPGなどの実働要員にとっては、各人が自力で炎上を鎮火させるのは、困難です。

いつでも逃げられるという考えを前提に、

今関わっている、この炎上プロジェクトの事は考えずに、プロジェクトを抜けた後などを考えながら、

最低限のことだけを対応する。

炎上案件とは、深く関わらずに、フェードアウトしていきましょう。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩