フリーランス

新卒フリーランスのコンサルタント。未経験でシステム開発の知識は?

new graduate freelance consultant

クラウドソーシングで、コンサルティングを生業としている方と出会いました。

 

案件内容は、ふわっとしたものでした。

 

「当方、コンサルタント業を営んでおります。

取引先から多くの案件の依頼を受けており、手一杯になっております。

是非、フリーランスエンジニアの方の力を貸してください」

 

本来であれば、この時点で、

連絡をしないのですが、時間的なゆとりがあり、

お会いすることにしました。

 

 

1.新卒フリーランスコンサルタント

場所は、新宿駅南口前。

 

パッと見、現れた御方は、非常に若々しい男性でした。

あまりに若かったので、少し戸惑いました。

 

というのも、コンサルタントという職である以上、

相応の経験が伴うはずであるという先入観があった為です。

 

この時点では、

「コンサルタント」職であること以外、

何の情報もありませんでした。

システムエンジニアを募集している本案件の内容では、

「システム開発に特化したコンサルタント」と名乗っておりました。

 

歩きながら、話を聞くと、23歳で、大学を出たばかりらしいです。

で、

「どんな仕事(職種)をしているんですか?」

と確認をすると、もちろん、

「コンサルタントです」

と返ってきます。

 

新卒で就職をせずに、

卒業後、そのまま、フリーランスになったとのことです。

 

2.コンサルタント?なのか……

そして、一駅分歩いて、ようやく、到着しました。

普通の住居用のマンションです。

てっきり、

ベローチェやドトールで話をするものだと

思っていたので、これには、驚きました。

 

打ち合わせ用のテーブルについて、コーヒーを頂きます。

さて…と案件の話をするのかと思っていたら、

ずっと雑談が続きました。

 

「フリーランスってどのくらい儲かるんですか」

「私も稼ぎたいです」

「どうすれば、稼げますか」

長い時間、こんな具合の話が続きました。

面接や面談とも異なりますし、はっきり言って、内容の無い話です。

 

時間の無駄なので、

「近々、どのような案件が、入ってきそうですか」

と話を本題であるシステム開発の内容に戻しました。

 

しかし、

「そうですねえ」

と歯切れが悪く会話は終了。

こちらから、システム開発案件の話を少しすると、

「凄いですね」

と言われてからまた会話終了。

 

「コンサルタントとは、一体、どういった仕事をされているんですか」

我慢が出来ず、聞きました。

 

「システム開発のコンサルタントです」

「(新卒で業務経験が無い為)システム開発は、大学で勉強されていましたか?」

「実は…僕は、学歴に関してコンプレックスを持っているんです」

 

いやいや、そんなこと聞いていないですよ。

もう一度、

「システム開発に特化したコンサルタントをされているならば、

システム開発の知識や経験は、ありますか」

と聞き直すと、

「システム開発は、何が何だかよく分かっていません」

と返ってきました。

 

困りました。

 

恐る恐る、掲載されていた案件内容について聞いてみました。

「御社は『取引先から多くの案件を受けている』と書いてありましたけど…」

 

すると、明らかに口ごもりました。そして、

求人内容には、自身の望みを書いた、

と白状しました。

将来、多くの案件を受注できるコンサルタントになりたいという願いを込めて、

求人にその想いを託したと言うのです。

 

もう、これは、意味不明です。

 

わざわざ、時間を割いて、ここまでやってきた私は、一体何なんだという事です。

 

多分、私が呆れた顔をしていたのでしょう。

新卒コンサルタントの男性は、

「コンサルタントとは、人と話をする事も仕事のうちなんです。

つまり、今、僕とあなたが話をしている事自体がコンサルタントという仕事なんです」

 

そして、

「どんなyoutubeの動画を見ていますか?」

と聞かれました。

 

2時間くらい話をしたと思います。

結局、雑談のようなことをしただけで、話は終わりました。

 

最後に、この男性から、

「どうでしたか。僕のコンサルタントは」

と聞かれました。

いやいや、大学生が雑談をしていただけですよ。

 

これでは、暇なので、話し相手を募集しただけ、と捉えられても不思議ではありません。

人によっては、自称コンサルタントに対して、怒る人もいると思います。

3.新卒フリーランスコンサルタントは可能なのか

私は、新卒で、就職せずに、

フリーランスのコンサルタントになることは可能であると考えています。

 

当然ですが、

コンサルタント職である以上、

コンサルタントの仕事ができないと話になりません。

 

したがって、ある程度、知識や実績、経験があることが前提となるでしょう。

 

実績や経験とは、何も、業務経験だけとは限りません。

例えば、

今の時代、Twitter, Instagram, Youtube 等、

の広告収入で生計を立てている方も少なくありません。

そのような、SNSのフォロワーが多い人やそれらに精通した人ならば、

インターネット広告業のプロとして、人にその知識を提供することは十分に可能でしょう。

 

ただ、今回、出会った人は、上記のような方ではありませんでした。

 

新卒フリーランスのコンサルタント。

システム開発のコンサルタントを目指すなら、

一旦就職した方が近道のような気がします。

それでも就職が嫌ならば、何かしらの成果を出しておくしかないでしょう。

比較すると、就職の方が、簡単だと思います。

 

顧客が満足してくれるサービスを提供しなければならないのは、普遍的な事です。

 

大学卒業後、就職せずに、フリーランスになったので、

業務経験が無いことは分かります。

業務経験に限らず、何らかの実績もあるようには感じませんでした。

(極論を言えば、実績は無くとも、相手に気取られてはいけないと思うのです)

 

なので、一体、何ができる人なのか疑問を抱きました。

そして、どういった理屈で生計が立っているのか。

たまに、この手の、新卒フリーランスに出会いますね。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩