年収300万のSESエンジニアが、SMBC(三井住友銀行)
というニュースを目にしました。
SESを経験してきたエンジニアからすると、別に驚く事件ではないと思います。
高スキルなのに、低年収であるSESエンジニア
40代のエンジニアなのに、
低年収に、驚嘆の意見も見受けられます。
これも、「SESあるある」です。
特に、驚く事では、ありません。
零細SES企業に所属することで、エンジニアとエンドとの間に複数のSESが入り込み、多くの金額を中抜きされてしまうことが原因です。
この40代のエンジニアが、或る程度、
全く同じ案件を受けるにしても、
今、所属している会社(SES)を辞めて、別の会社(SES)に移れば、簡単に、年収が2倍以上になります。
底辺SESエンジニアが、低年収を選ぶ理由
どうして、40代のSESエンジニアは、簡単に、
転職すれば、いいのでは?
でも、これら意見は、SESエンジニアの事を外側から見ている人の意見に過ぎ
例えば、
毎日満員電車で苦しむサラリーマンに向かって、
「なんでそんな事やってるの?電車に乗らなければいいじゃん」と言っても、
このサラリーマンが、明日から電車に、
結局は、
ちなみに、このように、40代、50代のエンジニアで、
彼らは、スキルが低いわけではなく、むしろ、高スキルな部類に入るエンジニアです。
高スキル低年収のSESエンジニアは、年収を上げようと思っていない節があります。
SESという習慣や生活リズムに、染まってしまっていて、自身の中で固ったこのリズムを変えることを嫌います。
たとえ、年収が上がろうが、所属先を変更したり、新しい常駐先で人間関係を一から作り直したりする煩わしさよりも、低年収の現状の方がラクなのです。
しかし、現状に目を転じると、このエンジニアは、低年収で劣悪な環境で働いているのです。
そもそもが、SESエンジニアとは、客先のシステム開発のお手伝いをするようなポジションなので、仕事をやらされているような感覚が強く、仕事や開発プロダクトに対するモチベーションは、低くなりがちなのです。
それでは、仕事に対する矜持など持てるはずもありません。
大手企業、ましてや金融系の案件では、必ず、セキュリティ研修を受けさせられます。
その対象は、自社社員だけでは無く、参画しているSESエンジニアも含まれます。
でも、このようなセキュリティ研修は、形だけの研修で、実際は、形骸化しており、
底辺SESエンジニアが、その研修を受けても、セキュリティのリテラシーが高まるとは、考えにくいのが実情です。
底辺SESエンジニア、当人にとっては、ただの日常の業務を行っていただけで、
それほど、とがめられるようなことはした覚えがない、
という感覚なのかもしれませんね。