全くの異業種からエンジニアに転職される方は少なくありません。
巷では「ITエンジニア = 高給取り」というイメージが存在しているゆえにでしょう。
異業種からエンジニアに転職されること自体は問題ないと思いますが、
異業種からSESエンジニアに転職されることはオススメしません。
20代の早い段階ならまだいいですが、
30代、40代からSESエンジニアになることはやめた方がいいです。
その理由は、
仲介によって搾取の対象とされ、転職当初思い描いたようには稼ぐことができないからです。
どの業界にも独特のルールが存在しています。
それは、SES業界も例外ではありません。
このSES業界独自のルールを理解し攻略しないと、SESエンジニアとして収入が上がらないのです。
しかし、異業種からの転職者は、自分がこれまで従事してきた業界に関しては熟知しているかもしれませんが、少なくともSES業界は未経験です。
全くの未経験者が、いきなり未知の業界に入って、すぐに、収益を上げて行くのは難しいでしょう。
ITエンジニアに転職をしようと転職サイトにアクセスした際に、表示されるIT系の求人の7割は、SESの求人です。
大手のIT系企業では、或る程度、年齢がいった未経験者は採用されません。
一方で、SES企業は、積極的に採用を行なっております。
これは、下請け孫請けと商流が深いSES企業になるほど顕著です。
エンジニアを志望する、年齢を重ねた未経験の転職者は、商流の深いSES企業からしか内定が貰えない可能性が高いのは明らかです。
商流の深いSES企業、換言すれば、中小零細のSES企業に所属しているエンジニアは、薄給となります。
基本的に、SESで稼ぐには、最低限の技術的なスキルがある事と、不要な仲介を取り払った元請け案件に就く事が要諦です。
未経験ゆえに技術的なスキルは皆無です。
また、転職の際に、中小零細のSES企業に入ってしまうと、なかなか、そこから抜け出すことが困難になります。
そして、SES業界で経験を重ね、或る程度、業界に関する理解を深めていった時には、新卒者とは違い転職者なので、随分といい年齢になってしまっています。
新卒者であれば、新卒時はブラック企業に当たってしまっても、20代後半には、SESをコントロールできますが、転職者では、その年齢が40代、50代となってしまい、SES業界的には、市場価値が低い年齢になってしまいます。
「未経験」や「年齢」という転職のネックになる要素にSESはつけこんできます。
異業種からエンジニアに転職しました。
いずれも、稼げそうだからという理由が大半です。
よく聞くと、いずれも、SESエンジニア。
年齢は、30過ぎあたり。
随分、薄給で働かされているな。
と思っていたら、10年経っても、同じくらいの単価で働いている、
なんて方はざらにいます。
一方で、同じ10年でも、新卒ならば、高い単価で稼働できるようになっているのです。
それならば、
異業種から未経験でSESエンジニアに転職せずとも、
もともといた業界で、そのまま働いていた方が未来が開けていたような、そんな気がしてならないのです。