SESや派遣会社に就職。
客先常駐を強いられる際、どこに住むべきか悩みませんか?
所属会社(SESや派遣会社)の近くに住むべきか。
あるいは、
常駐先企業の近くに住むべきか。
悩みますよね。
結論を言うと、
その人の雇用形態や考え方によって、住む場所の選択は変わってきます。
客先常駐エンジニアが住むべき場所
それは、次の通りです。
① 正社員(大手SIerで、会社に骨を埋めるつもり)
=> 常駐先の最寄駅周辺に住む。電車を利用しない
② 正社員・契約社員(中小零細SIer/ソフトハウス)
③ 派遣社員
=> 常駐先に通える範囲に住む。常駐先の至近に住むのはオススメできない
④ フリーランス(業務委託)
=> 好きなところに住む
基本的に、雇用形態がどれであっても、通勤時間は、できるだけ減らすべきです。
なので、一番ベストなのは、リモート案件で通勤をしない事です。
客先常駐が必須である場合、雇用形態等によって、住むべき場所は異なります。
まずは、「①正社員(大手SIerで、会社に骨を埋めるつもり)」の場合です。
大手SIerの正社員で、その会社にずっと勤めるつもりで、かつ、自社とクライアント企業の繋がりが強く、常駐先案件が長期にわたる見込みがあるようならば、常駐先の至近に住むべきです。
この場合、いっその事、常駐先の最寄駅近辺に住んでしまい、電車を使わない生活もオススメです。
大手SIerのエンジニアで、常駐先の近くに、一戸建てを購入した人も珍しくはありません。
私の知人でも、そのような方は、何人かいます。
それだけ、案件が安定しているということですね。
問題は、
「② 正社員・契約社員(中小零細SIer/ソフトハウス)」
「③ 派遣社員」
の場合です。
②と③の場合、常駐先企業の近くに住むことはオススメできません。
理由は、いつ常駐先との契約が終了するかが分からない為です。
通勤時間を減らしたい!と、折角、常駐先企業の近くに住んでも、「次回の契約更新はなくなりました」という話になれば、引っ越しが無駄になります。
契約終了してしまえば、もうこの常駐先に行く機会が無くなるからです。
「②中小零細SIer社員」や「③派遣社員」は、それだけ、流動的な雇用形態なのです。
では、どうすればいいか?
私は、「②中小零細SIer社員」や「③派遣社員」は、できるだけ早く辞めてしまって、「①大手SIer正社員」や「④フリーランス」への転身を視野に入れるべきだ、と考えています。
「②中小零細SIer社員」や「③派遣社員」の場合、常駐先を自分で決定することができないのです。
SIerや派遣会社は、建前として「エンジニアの希望を尊重する」と言いますが、実際は、今、存在している案件を充てがう以外に方法はありません。
東京の都心に住んでいたとしても、「今、神奈川や埼玉、千葉の案件しか、紹介できるものがないのです」と言われてしまったら、そこに行くしかないのです。(断ったら、仕事が無くなるだけですが……)
エンジニアは、SIerや派遣会社によって、いいようにコントロールされる状況に陥ります。
したがって、「②中小零細SIer社員」や「③派遣社員」を続けていると、
- 満員電車が回避できない
- 多重商流による低報酬
- 下請けSESエンジニアのストレス
- 低スキル(単純作業)
などの影響によって、死んだ魚のような目をした思考停止人間に、堕ちていきます。
「②中小零細SIer社員」や「③派遣社員」は、短期間で抜け出して、「①大手SIer正社員」や「④フリーランス」に、転身を図るべきでしょう。
【体験談】SIerはエンジニアを取引先企業の近くに住まわせたい
新卒時の話ですが、
私は、中堅SIerの正社員として就業していました。
自社は、秋葉原・神田界隈で、
常駐先は、八王子近辺。
結構、離れていますよね。
自社には、自分のデスクはありませんし、ほとんど、行く機会もありません。
出勤先は、9割以上、客先企業です。
さて、どこに住むべきか?
この問いに対して、私は自社から、明確に「できればここに住んでくれないか」という具合に、住んだ方が良い場所を言われました。
それは、SIer(自社)が抱えている、複数の取引先(常駐先企業)に通いやすい場所に、なるべく、住んで欲しい、とのことでした。
現在の常駐先は、いつ契約が終了するか分かりません。
SIer側からすると、いつ常駐先が変わってもいいように、どの取引先(常駐先企業)にも通勤しやすいような場所に住んでもらいたいのです。
もっともな理由ですね。
客先常駐よりもリモートワークを検討すべき
ここまで客先常駐エンジニアは、どこに住むべきかということを書いてきましたが、
私は、客先常駐はやらないで、フルリモートで仕事をするようにした方がいい、と考えています。
リモートワークは、通勤不要なので、自分が好きな街に住めば良いのです。