SES・派遣

プログラマーと時給の話。SESは低学歴・無能ほど良い

programmer and hourly pay

筆者は、フリーランスのシステムエンジニアです。

以前、派遣のプログラマーとして、働いていた事があります。

派遣として働き始めた頃、

「どーすれば、時給を上げられるのだろう?」

と思っておりました。

 

その頃、私は、登録していた派遣会社の担当営業の方に、思い切って質問してみました。

誰もが知る、超大手の派遣会社です。

私は、

「プログラマーの時給は、どーすれば上がるんですか?」

と聞いてみました。

営業の回答は、下記です。

「パフォーマンス(生産性)が低い人ほど、収入は高いよ」

 

 

1. なぜ、パフォーマンスが低いプログラマーほど、評価されるのか?

高パフォーマンス、高い生産性を発揮できる人ほど、収益が上がる、と考えるのが普通です。

この大手派遣会社の営業の助言は、これとは全く逆で、

・パフォーマンス(生産性)が高いほど、収入は下がる

・パフォーマンス(生産性)が低いほど、収入は上がる

と言い切っていました。

 

その理由は、明白です。

それは、単価を時間(工数)で考えているからです。

つまり、同じ仕事をやるにしても、時間をかける方が、単価が上がっていきます。

だから、パフォーマンス(生産性)が低い人ほど、収入は上がるのです。

 

派遣会社は、派遣社員の稼働によって、利益を得ます。

パフォーマンス(生産性)の低い派遣社員ほど、派遣会社から見れば、高い売上を上げる事のできる、優秀な派遣社員と言うのです。

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2. 優秀な派遣社員の条件

「パフォーマンスが低いほど、収入が上がる」

とはいえ、初めから、求職者が、

「実は・・私は、能力が低いんです。雇ってくれませんか」

とアピールしても、採用してくれるクライアント企業は、皆無でしょう。

 

前述の、大手派遣会社の営業はこう言います。

「もちろん、『私は無能です』と言ったら、採用されませんよ。客先面接が通った後、客先で仕事をする際、存分に、パフォーマンスを落としてください。パフォーマンスが悪くて、ダラダラと先延ばし、いつまで経っても成果物を出せない派遣エンジニアが理想ですね

そして、営業は、一点、注意事項を付け加えます。

「いくらパフォーマンスが悪い方が良いといっても、クライアントに嫌悪感を抱かせてはいけない。クライアントに嫌悪感を抱かせないくらいの立ち回りが必要です」

では、どんな人が派遣エンジニアに向いているのでしょうか?

ついでに、営業に聞いてみました。

「低学歴、能力の低い人は、SESや派遣のエンジニアに向いています」

営業は、そう言い切りました。

この大手派遣会社の営業は、派遣登録の面談時、学歴や能力の低さに注目をしているとの事でした。

 

なぜ、高学歴や能力が高い人はダメで、低学歴や能力が低い人を求めるのでしょうか?

恐らく、能動性や主体性という点において、このような基準で選別を図っているのだろうと推察します。

高学歴や能力が高い人 = 主体性が高い

低学歴や能力が低い人 = 主体性が低い

と、偏った、単純な二元論的図式に当てはめて考えているのでしょう。

主体性高く、発生したタスクを、ガンガンさばいていってしまうならば、派遣会社の売上は下がっていってしまいます。それは、劣等な派遣社員という事になります。

低い主体性は、派遣プログラマーという就業形態と非常に相性がいいのです。

 

3. まとめ

以上、派遣会社の営業の回答をまとめます。

要点整理

・派遣プログラマーは、パフォーマンス(生産性)が低いほど、収入が上がる。パフォーマンス(生産性)が高いほど、収入は下がる

・パフォーマンス(生産性)が低い派遣プログラマーほど、派遣会社にとって「優秀な派遣社員」となる

・低学歴、無能な人ほど、SESや派遣のプログラマーに向いている

 

派遣会社にとっての「優秀な派遣社員」になろうとする事は、低いパフォーマンスの労働者を目指していくという意味と同一なのです。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩