開発プロジェクトは、ベテランから新人まで、スキルや経験が様々なエンジニア達が、参画しております。
SESの現場において、或る程度、経験したエンジニアならば、新人エンジニアの事を邪魔だと、一度は、感じた事があるのではないでしょうか。
経験者から見た、SES現場における新人エンジニアとは、どのような存在なのでしょうか。
1. SES案件と新人エンジニア
開発プロジェクトは、経験者を求めています。
求人案件を見れば一目瞭然です。
「プログラム言語 3年以上の経験者」などの必須条件が設けられています。
そして、その参画条件は、年々厳しくなっています。
かつては、例えば、「プログラミングのみできるエンジニア」という具合の、工程における専門性を求める求人が多くありましたが、今では、主に、フルスタック系のエンジニア求人が主流です。
SES案件において、「未経験歓迎」という求人案件は、ほぼほぼ存在しません。
開発プロジェクトは、経験者がチームを組んで、稼働しているのです。
2. システム開発プロジェクトに参画する新人エンジニア
では、開発プロジェクトに新人は存在しないのか?と問われれば、そんな事はありません。
開発プロジェクトにいる「新人」は、主に、
・プロパーの新入社員(若手社員)
・チームで参画しているSES企業の新人
のケースです。
プロパーの新入社員は、上流を担っています。ここでは、プロパーの新人は、問題になりません。
問題になるのは「チームで参画しているSES企業の新人」です。
開発プロジェクトは、一社のみで行われておりません。
複数のSESや派遣会社が入り、開発が行われています。
なかには、一つのSES企業内で、複数人でチームを組んで、プロジェクトに参画する場合も、少なくありません。
クライアントは「SESの新人(未経験)」を嫌がります。
なので、SESの新人(未経験)が、一人で現場に参画する事は、かなり困難です。
しかし、SESのベテランエンジニアとセットでいう形で新人エンジニアの参画が許されるケースはあります。
ベテランエンジニアのスキルは、クライアントも認めています。
ベテランエンジニアが、新人エンジニアの面倒をみるのならば、問題無いだろう、という事です。
3. 新人エンジニアは厄介(体験談)
先日、参画したプロジェクトで驚愕の新人エンジニアと出会いました。
しかも、他社の新人なので、こちらからキツく言えないのが苦しいところです。
その新人は、例に漏れず、プログラムが分からない、開発内容も分からない、という人でした。
で、この新人の役割は、「顧客との連絡窓口」でした。
顧客からの電話やメールを、開発者に取り次ぐだけなので、誰でもできそうなものです。
しかし、この新人の挙動により、現場は混乱に陥りました。
理由は、明白です。
この新人、前述の通り、全てをよく分かっていないようでした。
顧客からくる連絡も分かっていないし、開発者の回答も分かっていないのです。
要するに、この新人が、顧客と開発者の間に入ると、ワケが分からなくなっていったのです。
だんだんと、作業が停滞していきました・・
対処としては、
大変心苦しいですが、
この新人を経由せずに仕事を進めることにいたしました。
この新人を挟まなければ、業務は非常に円滑に進んでいきます。
すると今度は、この新人が、進んで間に入ろうとしてきました。
何とか、それを回避しながら作業を進めます。そのせめぎ合いに苦労しました。
何も、人が増えれば、作業効率がアップするとは限りません。
このような人が入ることによって、却って、作業効率は低下してしまうのです。
4. まとめ
・SESの現場にいる、新人エンジニアは、往々にして、プログラムが分からない、現在関わっている仕事の内容が分かっていない、人が少なくない
・SES新人エンジニアと、一緒に仕事をすると苦労する
・他社の新人エンジニアの場合、苦情を言いづらい
誰しも、新人時代はあるものです。
私も、新人時代、上世代からの不条理に苦労をしたので、なるべく、新人さんには優しく接しようと努めています。
それでも、経験者となった今、新人エンジニアと一緒に仕事をすると、気苦労が絶えないなと思ってしまいます。