契約

感情に訴えかけてくるクライアント【フリーランス】

use and abuse freelance

「人手が足りないんだ」

泣きながら助けてくれと懇願され、

契約させたらしめたもの。

もっと丁寧にやれ!と、怒鳴りつけられる。

挙げ句の果てには、不払いや成果物窃盗で、音信不通。

 

こんなクライアントは、あるあるですね。

 

フリーランスをしていて、

何人か、このように感情に訴えてくるクライアントに出会いました。

 

絶対に関わってはいけない、クライアントの一人と言っても過言ではないでしょう。

 

感情的な労働の末路

「困っています。お願いです、助けてもらえませんか」

このように、懇願されたら、

「分かりました。手伝いましょう」

と手を差し出してしまう人は、必ずいます。

 

心優しい人、とは、言わないまでも、

普通の人でも、仕様がないな、と手を差し伸べるかもしれません。

 

悪質クライアントは、そこにつけ込みます。

 

この時、受注者は、

手助けをして、相手から、お礼を言われ、今後ともよろしくお願いします、

という流れを想像しているかもしれませんが、

必ずそのような流れにはなりません。

 

契約を結んだ瞬間に、クライアントが豹変するかもしれません。

 

先ほどまでの情に訴える姿勢とは別人のような冷徹な人間に変わって、

罵詈雑言を浴びせてきます。

 

当初、伺っていた案件内容や納期は、

一切が無効になって、

受注者であるフリーランスが、いくら稼働をしようが、

暖簾に腕押し、ぬかに釘。

 

成果物に対して、検収をして合格を出すのは、他ならぬ、クライアントです。

 

クライアントが、

検収を放棄したり、

検収合格を出さない、

そんな場合は、延々と終わりのない作業を続ける状況に陥ります。

 

手を貸した瞬間に、無関係だった、クライアントとの間に関係性が出来上がります。

悪質なクライアントであれば、悪人との関係性が築かれてしまうのです。

これは、かなりの苦しみです。

なんで、このようなクライアントと関わってしまったんだ、と・・

 

感情的な労働の成立要件

感情的労働は、

自分と他者が、両者とも、

誠実で相手を思いやる心を持っていなければ、成立はしません。

 

いくら、自分が、相手を思いやる親切心を持って接していても、

相手がそれにつけ込んできて、いいようにコントロールしようとしてくるのならば、

この関係性は成り立ちません。

 

この場合、手助けは、「無償労働」という言い方に変わります。

悪質クライアントが相手の場合、「奴隷労働」という言い方でも定義可能です。

 

おわりに

感情的労働に訴えかけてくるクライアント・・・

 

この手のクライアントは、一定数、必ず、存在しています。

フリーランスで、新規クライアントを開拓する際、たまに、出てきます。

他のフリーランスの方々からも、この手のお話をよく伺います。

 

感情的労働を訴えてくるクライアントは、

自身の「ビジネスプラン」として、このような方針を取っている。

私はそのように、感じております。

 

詐欺師のようですが、法律には違反していないという調子なのでしょう。

しかし倫理には反しており、不誠実極まりないです。

 

さすがに、

フリーランスを数年続けていれば、

見極める目は、十分養われたと自負しております。

今では、早い段階で、近づかないようにしています。

 

それが一番ですが、

少し関わってしまったとしたら、

それと気づいた瞬間、(その時、多少損したとしても、)即座に離れた方がいいでしょう。

何もいいことはないのです。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩