ベトナムのオフショア開発、
結構な大規模案件に参画させていただいておりました。
開発部隊は、ベトナムにあります。
わたしのポジションは、日本側のメンバーの一員で、
要件整理やソースレビュー、たまに、改修や機能追加などで、
プログラム実装を行ないました。
期間は、二年近くに及ぶ案件で、
本案件で、初めてオフショア開発に関わらせてもらい、
非常に勉強になりました。
この会社は、案件が豊富で、
終わったら、この案件の経験を活かして、
別の案件を紹介する、
と言われていました。
丁度、参画している案件がローンチを迎え、
稼働が少し落ち着いた時期がありました。
契約の延長や新しい案件の紹介を、
頂けるのか連絡が来ない、でも、契約終了日は確かに近づく、
という時期がありました。
もしかしたら、
長く続いた案件もそろそろ終わりかと、
と頭をよぎりました。
他の案件を探しておくに越したことはないでしょう。
その時、丁度、
別の仲介から、
「現在の稼働状況はいかがですか」
というメールが届いたので、
もしかしたら、そろそろ空くかもしれない、
と正直に、伝えました。
すぐに紹介された案件と面談の運びとなりました。
渋谷界隈にある、
小さい会社で、
同様にオフショア開発に力を入れた会社でした。
恐らく、仲介の営業が、
私の直近の経験を見て、
それからマッチングを図ったのでしょう。
私からしても、
経験があることを活かせるでしょうし、問題はありません。
相手会社は、
営業部長と技術者部長の二人でした。
仲介営業が、
「既に、先日メールでお送りしたものと同じものですが…」
と、私の職務経歴書を、鞄から取り出して配布します。
私の職務経歴書を手に取った、
営業部長と技術者部長の二人がニヤニヤとし始めました。
あまりいい気分はしません。
何事かと思ったら、
「君が直近で稼働していた、オフショア開発の会社は、xxxxだろう」
と営業部長が言いました。
確かにその会社で合っていましたが、
後々、変なトラブルが発生しても嫌なので、
私は、まだ、稼働中の案件なので、ちょっと会社名は伏せさせてもらいます、
とはぐらかしました。
すると、営業部長は、爆笑しました。
直感しました。
どうやら、この会社、わたしが稼働している会社と繋がりがあるようでした。
すると、
この営業部長は、
私が参画している、二年近く動いているそのプロジェクトに、
弊社も、短い期間、関わっていた
と、言いました。
非常に大きなプロジェクトだったので、
わたし自身、自分の担当機能以外では、
どのような人が入っているか、よく分かっていませんでした。
そこまでなら、まあ、別にいいのです。
世界は狭いな、で終わりです。
でも、
この営業部長、そのプロジェクトに恨みがあるのか、よく分かりませんが、
このプロジェクトに対して、罵詈雑言の独演会が始まりました。
面談最中、ずーと、この営業部長は、プロジェクトへの悪口を続けました。
仕舞いには、
ベトナム人は、日本人より、劣っているくらいのことまで言い出したので、
閉口しました。
これで、
ベトナムでのオフショア開発をしている会社の部長とのことです。。
呆れます。
私が関わったオフショア開発のベトナム人の一人は、数カ国語を使えて日本語・英語翻訳を行うソフトウェアエンジニアで、マネジメントも担っています。両親へ親孝行をしたいと話していました。
とてつもなく優秀な方だと思います。
一方で、
目の前にいる、腹の出た営業部長は、悪口や不平不満ばかりでした。
もう少し、不摂生を正したらいかがでしょうか、と言いたくなりました。
身体的にも精神的にも。
面談の最後に、
営業部長から、
「お前、なかなか、しっかりとした経歴をしているな、たいしたものだ。ぜひ一緒に仕事をしよう」
と言われました。
考えた結果、辞退しました。
普通に考えて、
自分が、お世話になっている方々に対して、悪口や不平を言う人と、
一緒に働きたいとは、思わないですよね。
それに、悪口や不平ばかりの人なら、尚更です。
「誰と働くのか」ということは大事です。
フリーランスになって、そう強く思います。