朝、都市の駅は、いつも通勤客で大混雑の様相を呈しています。
皆が、列をなして、自動改札機を通り抜けていきます。
中には、改札で、引っかかる人も、います。
リズムよく、改札を抜けようとしていた、後続の人たちにとっては、そのリズムが崩され、不快を感じます。
私は、改札に引っかかった一人のせいで、改札前がカオス状態になった場面を目にした事があります。
今回は、そんな体験談を踏まえて、考察を深めたいと思います。
お急ぎの方は、要約 をどうぞ!
改札に引っかかった一人のせいで・・(体験談)
千葉からやって来る電車が乗り入れるターミナル駅
地下鉄や私鉄も通っており、朝の駅は、混雑極まります。
私は、suica の残高が足りていない事に気づいていた為、改札へと続く人の流れから抜けて、手近の、自動券売機で、チャージをしました。
チャージが完了し、振り返ると、改札前の人々の濁流に、うまく、入ることが出来ずにいました。
とりあえず、人々の流れが減る頃合いを見計らうように、立ち尽くす格好です。
すると、改札に引っかかる音が鳴り響きました。
見ると、スーツ姿の50代後半くらいの男性が、改札に引っかかっていました。
残高不足か、ICカートの接触不良か、そのあたりでしょう。
この見るからに通勤途中のサラリーマン然としたオジサンは、眉間にシワを寄せ、舌打ちをしたような表情をしました。
少し遠目から、人の流れを見ていると、一人が改札に引っかかったら明らかに後続の人の流れが滞る現象を視認出来ました。
オジサンの後ろに続く人の流れが止まりました。
改札に止められた当のオジサンは、恐らくsuica が入っているであろう掴んだ財布をゆっくりと、読み取り部に、当てるような動作をしました。
しかし、無情にも、読み取りエラーの音が、再び、鳴りました。
途端に、オジサンは、掴んだ財布で、読み取り部を、ダンダンと叩き始めました。
それでも、改札が開く気配は、ありませんでした。
すると、オジサンの後ろにいた、30代くらいでしょうか。会社で、中堅どころであろうスーツ姿の男性が、オジサンの肩を掴んで、改札前で引っかかっていた、このオジサンを退かそうとしました。
その瞬間・・
オジサンは肩の手を振り払って、奇声のような言葉になっていない動物の鳴き声のような声を発しました。
そして・・
このオジサンが、どんな行動を取ったかと言うと、
自分の後ろの人たちに対して、頑なに、改札の前に立ちはだかりました。
つまり、後ろの人たちが改札を通れないようにしたのです。
直後にいた、30代サラリーマンが、オジサンを避けて、改札を通ろうとしたら、オジサンが腕を広げて、通せんぼをします。
オジサンが、改札前に、居座っているので、一つの改札が、実質的に、停止した状態になりました。
30代サラリーマンが、諦めて、隣の改札から入ろうとすると、また、オジサンが腕を伸ばして、阻止します。
30代サラリーマンが、負けずに、オジサンをいなそうと腕を伸ばすので、さながら、喧嘩をしているような調子に見えました。
もちろん、地下鉄や私鉄から流れて来る通勤客は、たくさんいます。
このオジサンが、改札前を陣取っている為、改札周辺は、群衆で、さながら、大型地震や大型台風などの自然災害の発生、あるいは、人身事故が起きたかのような、混沌とした状態になっていました。
駅員が、二人の元に、駆け出す姿が視界に入りました。
駅員がオジサンの前に着いた時、30代サラリーマンが隙を見て改札を通り抜けようとする素振りをしたのですが、オジサンに阻まれました。
結果、朝の改札の目の前で、駅員とオジサンと30代サラリーマンが、話を始めました。
少し離れた位置からは、何を話しているかは、分かりませんでしたが、恐らく、
「通勤客の方々がたくさんいるから、改札前で突っ立っていないで、退いて頂けないか」
という類の事だと分かります。
突然、オジサンが、怒鳴り声を、発しました。
駅員に、逆ギレをしているようでした。
隣の30代サラリーマンは、なんで俺はここにいるんだろう、という感じで困惑していました。早く会社に出社したいのでしょう。
無論、1つの改札がふさがっている状態の為、人の流れは、非常に悪いです。
どうしてこんなカオス状態になってしまったのでしょうか?
オジサンの怒鳴り声を聞くと、
どうやら、このオジサン・・suica の読み取りエラーが生じたので、イライラして、キレたようでした。
それで、周りの人たちを、改札を通さないようにしたようでした。
通勤客の群衆の中で、一人・・たった一人だけ、こういったオジサンが入り込むだけで、全ての秩序が混乱してしまう、そんな事例を、目の前にしました。
まとめ
・サラリーマン然としたオジサンが、改札で、引っかかったことを契機に、怒り出した
・頭に来た腹いせか、改札前に立ちはだかり、後から改札を通ろうとする人たちに対して、改札を通さないようにし始めた
・オジサンによって改札が塞がれ、改札前は、朝の通勤客でごった返した
・都市の隣人を選ぶ事は出来ない
このオジサン、会社の役職者という感じの人でした。
このオジサン、オトナと言うか、コドモと言うか・・
いえ、コドモの方が、良識ありますね。失礼しました。
本当に、これは、危ないと思いました。
隣の30代くらいのサラリーマンが、かわいそう過ぎます。
オフィス街で、こういった災厄を、回避する事は難しいのです。