クラウドソーシング

【フリーランス・副業】誰でも簡単に始められることの弊害

crowdsourcing usability and risk

フリーランスや副業に関する言説は、

そのメリットが強調される一方で、

影の部分は、見落とされてしまいがちです。

 

フリーランスや副業を、始める為の敷居は、低くなっています。

 

ブラウザやアプリから、

クラウドワークスやランサーズにアクセスをすれば、

たくさんの案件が掲載されています。

 

まるで、タウンワークやフロムエー等のアルバイト求人サイト

あるいは、リクナビやマイナビ等の転職求人サイト

と同じような、操作感で、

フリーランス案件や副業案件に応募ができます。

 

そして、採用となって、すぐに作業を開始します。

非常にお手軽ですね。

 

クラウドソーシングサイト経由で、

これからフリーランスや副業を、始めようと考えている方々で、

あの長文で難関な文章である、

クラウドソーシングサイト独自の運営規約を、

事細かく確認してから取り掛かろうとする人は多くはないでしょう。

 

一方で、クラウドソーシングに限らず、

例えば、soho villageや@sohoなどのsoho向け案件掲載サイトでは、

発注者と直接繋がることとなります。

 

そこで、面接や面談をして、

問題がなければ、作業開始の運びとなります。

 

私が、フリーランスとして稼働を始めた時、

新規発注者とやり取りをする、上記の過程に違和感を持ちました。

 

それは、

フリーランスが、新規の業務委託案件の獲得を求めてする営業活動

と、

アルバイト職や正社員職を探す求職活動、

が、非常に酷似しているという点です。

 

例えば、

フリーランスが新規クライアントとする初回の顔合わせを、「面談」と言います。

「面接」という表現は、法律的に使用することができません。

しかし、実質的に、「面談」と「面接」の違いは、ほぼありません。

 

IT技術とそれに伴うサービスの発展もあり、

非常に「自動的」に物事が進んでいく感覚があります。

 

しかし、大事なことは、

・フリーランスが、業務委託案件を求めて営業活動

・アルバイト職や正社員職を探す求職活動

は、全く別物です。

 

クラウドソーシングサイトが、フロムエーやリクナビと同じように利用できると言っても、全くの別物です。

 

アルバイトや正社員は、被雇用者であり、労働系の法律で守られます。

フリーランスは、個人事業主なので、それの適用にはなりません。

 

しかし、「試しにやってみるか」という程度の敷居の低さで利用ができるクラウドソーシングサービスが、その後の大きなトラブルの種になっている部分もあると考えております。

 

これは「業務委託」であるということ、

そして、自動的に進んでいくプロセスに、ふと立ち止まって考えてみることが、

要諦だと思います。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩