SES・派遣

エンジニアが面接官をやってみた。見る点はスキルよりもおじさん的リスク

フリーランスのエンジニアをやってます。

参画中の開発プロジェクトで、新たな要員が必要になった時、面接官をやった事があります。

能動的に、面接官をこころざしたというよりは、「面接官に、駆り出された」と、言った方が正確かもしれません。

 

プロパーの採用担当者と一緒に、面接の場に同席して、

私は、現場の担当エンジニアとして、

  • 仕事内容の説明
  • 志望エンジニアのスキルの確認

を行うのが、主な役回りになります。

 

エンジニアが面接官をやってみて、重視した点を書こうと思います。

 

見るポイントは、スキルよりも人柄(クセがないか)

エンジニア面接官として私は、応募者の、次の2点を注視しました。

・応募者の技術やスキルが、案件にマッチしているか

・人柄(クセがないか)

 

・応募者の技術やスキルが、案件にマッチしているか

 

応募者の技術やスキルがマッチしているかは、私は、単純に、経験年数で判断しないようにしています。

開発案件の求人では、「応募資格: ○○の業務経験5年以上」などの応募要件が記載されているものがほとんどですが、別に、○○の業務経験が5年に満たないからって、即不採用とはしません。

 

応募者の経験を見て、○○の業務経験が多少少なくとも、○○の対応ができそうであるならば、問題ありません。

極端な事と言うと、業務未経験でも、○○が対応できそうならば、採用を推します。

反対に、スキルシート上、○○の業務経験が5年以上あっても、○○の対応が難しそうな方はいらっしゃいます。その場合は、不採用の確率が高まります。

 

私(エンジニア)自身、かつて、「PHP3年以上」求人に応募した時、SESの仲介会社から「残念ですが、PHPの業務経験が211ヶ月なので、応募できません」と言われたことがあるので、この業務経験年数偏重の採用に意味がないのは、誰よりも実感しております。

 

・人柄(クセがないか)

 

実は、応募者の業務経験よりも、こちらの方を重視しています。

平たく言えば、チーム開発における最低限の協調性や社会性をもっているか、という点です。

 

こういったクセのある方が、開発プロジェクトの中に入ると、開発とは全く関係のないところで、トラブルが起こるリスクが高まります。

たとえば、極端なことを言うと、こちらが挨拶をした時、相手が、何の脈略もなく、突然、キレて暴れ出されては、仕事どころではありませんよね。

もしかしたら、その方なりの地雷があるのかもしれませんが。。

 

若い人では少ないのですが、中年以上のエンジニアで、時折、クセのある方に遭遇します。

個人的には、仕事をやりたくないのか、ずっと言い訳や駄々をこねているおじさんエンジニアに、幾度となく、遭遇した経験があります。

中年という年齢に加えて、なまじ、中途半端に知識があるので、若手エンジニアらは、彼らに向かって意見ができないんですよね。

しかし、駄々っ子おじさんに意見をしようものなら、怒り出す始末。

結局、この駄々っ子おじさんがやらない仕事は、こちらの方に、回ってきます。

(こんな奴と契約するなよ。。)と面接官を恨むのです。

 

繰り返しますが、これは技術やスキルとは、全く関係のない要素です。

そして、採用の際、技術やスキル以上に重視しています。

これは、相当、レベルの低い話ですが。。

 

面接中の何気ない普通の会話で、突然、不機嫌になったり、マウントを取り出したり、悪口や蔑む言動を取り始めたら、要注意です。

 

エンジニア不足と圧迫面接

複数の案件で、エンジニアの面接官を経験してみて、気になった点があります。

それは、こちら側から採用確定をしても、応募者側からお断りの連絡が入る機会が少なくないのです。

 

私は、最低限の確認を行って、あとは、プロパーの採用担当に委ねてしまいますが、応募者視点で「この現場、ヤバそう」と思われたら、いくら、こちら側から参画をお願いしても、断られてしまうのでしょう。

 

圧迫面接

 

以前、面接官として関わった面接が、圧迫面接だった時がありました。

現場のエンジニアである私が、業務説明とスキルの確認を終えると、プロパーの採用担当が応募者に罵詈雑言を浴びせるのです。

たかだか、業務委託案件で、なんで、圧迫面接までやるのか不思議でしたが、プロパーの採用担当、いわく、「圧迫面接に耐えられてこそ、優秀な人材である」という考え方をされていました。

 

で、案の定、圧迫面接を受けたエンジニアは、ほぼほぼ、辞退の連絡がきました。

現場のエンジニア側からすると、すごく、優秀で欲しい人材であったのに、プロパーの人事担当が圧迫面接を仕掛けるので、志望者は離れていってしまうのです。

普通に考えて、圧迫面接されて、その会社に入りたい、その現場で働きたい、って思う人はいないですよね。。

ちなみに、圧迫面接をする企業は、「大手で(子会社含む)」「昔ながら」の企業に多い印象があります。

 

おわりに

・応募者の技術やスキルが、案件にマッチしているか

・人柄(クセがないか)

この2点に気をつけることで、良い人材の確保に貢献できたのではないかと思っています。

単純に、「経験年数○年以上」で線引きしたり、JavaとJavaScript、JavaScriptとTypeScript の違いが分かっていない人が面接官をしても、良い人材を確保することは困難です。

そういった案件は、炎上の結末を迎えるでしょうね。

ABOUT ME
普通のフリーランスエンジニア マノリさん
1981年生。早稲田大学卒。秋葉原(外神田)在住。フルリモートで作業中。昼は人で溢れかえり、夜は誰もいなくなる電気街で、仕事を頑張る。趣味は、小説と散歩