SESで、客先常駐をしているエンジニアの雇用形態は、様々です。
正社員、派遣社員、契約社員、業務委託・・
SESエンジニアで稼働をしていると、最終的に、フリーランス(業務委託)に向かうべきであるという外圧を受けます。
それは、以下の理由からです。
・SESでは、雇用形態の違いが、ほぼ無い
・営業が、フリーランス(業務委託)を、勧めてくる
・契約が流動的であるがゆえに、常に、身の振り方を迫られる
SESでは、雇用形態の違いが、ほぼ無い
正社員、派遣社員、契約社員、業務委託・・
どれでも、違いはありません。
SESとは、エンジニアをクライアントに販売することによって発生する金額を、エンジニアと仲介会社、そして税金等で、分配するビジネスモデルであるからです。
したがって、正社員でも、アルバイトでも、稼働するエンジニアに入ってくる報酬や給料に、変わりは無いのです。
以前、下記の記事を書きました。
https://futsuuno.com/2019/11/01/ses-contract-type
契約が流動的であるがゆえに、常に、身の振り方を迫られる
SESにおけるクライアントとの契約は、有期契約です。
契約社員や派遣社員はもちろんですが、正社員であっても、有期です。
数日程度のスポット的な契約や、1ヶ月程度の短期契約。
長期案件と言っても、3ヶ月ごとの契約更新になります。
つまり、SESとは、流動的な働き方なのです。
常に、契約終了、解雇の危機にさらされ続けます。
正社員であっても、例にもれません。
https://futsuuno.com/2019/12/18/ses-permanent-employee
そうなると、常に、転職や独立が頭の片隅に存在しています。
よほど、
「SESの正社員がいい」
「SESの契約社員でないと駄目なんだ」
という強い決意がなければ、次第に、SESで稼働を続けていると、フリーランスへの転身が頭をかすめます。
それは、次の理由からでもあります。
営業が、フリーランス(業務委託)を、勧めてくる
SESエンジニアとして、長く稼働をしていて、多くのSES企業とお付き合いをしていると、営業が、フリーランスを勧めてきます。
「フリーランスになると、収入がアップする」
「フリーランスになると、自由な時間が増える」
そんな耳障りの良い話題で、フリーランスを推してきます。
私も、長く、SESで正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト等の雇用形態で稼働していた時、営業から、強くフリーランスを勧められました。
なぜ、営業は、フリーランスにさせたがるのでしょうか。
理由は、SES企業としては、メリットがあるからです。
正社員として、確実に、自社で長く稼働してくれるのならば、良いですが、前述の通り、SESエンジニアは非常に流動的な働き方です。
短期や単発の稼働であるならば、煩わしい雇用契約を結ぶよりも、業務委託の方が、企業にとって、都合が良いのです。
何よりも、雇用契約では、労働者は、かなり強く守られています。社会保険や厚生年金なども手厚いです。SES企業は、これを嫌がります。
一方、フリーランスは、被雇用者ではなく、労働基準法の対象外です。下請け(フリーランス)は、親会社(仲介やクライアント)から見ると、弱い立場と言えます。SES企業は、これを歓迎します。
SESで稼働していると、フリーランスにさせようとする外圧があるのです。
おわりに
「フリーランスになると、収入がアップする」
それは、後々払う税金が載っているだけなので、アップするように見えるという話です。
「フリーランスになると、自由な時間が増える」
そうは言っても、紹介してくるのは、常駐案件ばかりではないですか。常駐案件ならば、自由な時間などありません。
しっかりと自分の頭で考えて、自分の意思で、選択をしていきましょう。